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職場で"怒り"を態度に出すことに意味はあるのか
こんにちは。
だーはらです。
今回は、職場での"アンガーマネジメント"に関して考えてみたいと思います。
職場にはいろんな人がいます。
すぐに大声で怒鳴る人。
不機嫌を態度に出す人。
いつも穏やかな人。
相手によって態度を変える人。
あなたが同じ内容を報告や相談をした際に、相手によって全く態度や対応が違ったという経験はないでしょうか?
同じように、私たちも自分の機嫌が態度に現れていることはないでしょうか。
私たちには様々な感情がありますが、喜怒哀楽のうち、"怒"の感情を表に出すことは、仕事において非常にデメリットが多い行動です。
相手を傷つけてしまう事や、信頼関係に大きなヒビが入る事も少なくありません。
まして、プライベートのストレスで生じた"怒り"を職場に持ち込んでしまうのは、社会人としてNG行為です。
今回は、職場で"怒り"を出すことによるデメリットを知ることで、アンガーマネジメントの大切さを学びたいと思います。
相手を怒鳴る行為のデメリット
"怒り"を表現する際に最も多いのが、"怒鳴る"という行為です。
"怒鳴る"というのは、自分の怒りをダイレクトに相手にぶつける行為です。
それは対話でもなければ、交渉でもありません。
それまでに築いた信頼関係も一瞬で失われます。
怒鳴られた時に、相手の言葉が心に響いたことはありますか?
少なくとも私にはありません。
怒鳴るという行為は、相手に対する攻撃です。
大声での威嚇、怒りにまかせた言葉の暴力です。
人間の心は、攻撃を受ければ防御に徹します。
心が防御に徹している時、攻撃してくる相手の言葉を素直に受け入れることはありません。
自分を攻撃してくる相手を、信頼してついていく事はありません。
自分の指示に従って欲しい。
自分の考えたように動いて欲しい。
いかに的確な指示や正当な主張であっても、伝える際に怒鳴っていては、相手に届く事はないでしょう。
さらに"怒鳴る"という行為は、相手のモチベーションを低下させ、それが続くと離職や休職に繋がることも少なくありません。
自分にとっても、会社という組織にとっても、"怒鳴る"という行為にはデメリットしかないと言えます。
不機嫌を態度に出すデメリット
職場の中に、いつも不機嫌オーラを出している人はいませんか?
心の中に怒りが充満してしまうと、自分でも気がつかないうちに怒りが漏れ出してしまう事もあります。
特に気をつけたいのが、会社での内線通話です。
外線通話ではきちんとした対応が出来る人でも、内線通話では感情が大きく出てしまう人が少なくありません。
忙しい時や、トラブルなどの要因によって不機嫌な時など、その時の感情が声として相手に伝わってしまった経験はありませんか?
電話も対面も、人間を相手にしている事には違いありません。
また、同じ会社の社員であっても、不機嫌に対応していいということはありません。
いつも機嫌良く電話に出なければならないわけではありませんが、少なくとも不機嫌な電話応答は避けるようにしましょう。
また、不機嫌な態度は人を遠ざけてしまうので、報告や連絡、相談をしにくい状況を生みます。
報連相が滞ると仕事の進行に支障が出ます。
特に上司となる人は、部下に対して報連相をしにくい状況を生むことは避けなければなりません。
不機嫌を態度に出すことは、仕事でのミスを誘発し、報連相の遅れを生む原因となります。
これは会社にとって、大きなデメリットではないでしょうか。
アンガーマネジメントの重要性
"ストレスを感じない仕事"というものは、残念ながら存在しません。
どんな仕事にも、それぞれのストレスがあり、時には怒りを感じる場面もあります。
しかし、怒りが起点となって起こす行動は、攻撃的であることがほとんどです。
特に"怒鳴る""無視する""高圧的な話し方"といった行動は、多くのトラブルの種を含んでいます。
"怒り"という感情を起点とした行動が、結果的に自分や同僚、取引先や会社という組織に不利益をもたらすトラブルを起こしてしまうのです。
そうならないためにも、"怒り"という感情を他者にぶつけるのではなく、自分の中で怒りと向き合いコントロールする"アンガーマネジメント"が重要になります。
特に職場において"怒り"を表現して同僚に伝える事に何のメリットもありません。
あなたのストレスが一時的に発散されたとしても、他のスタッフにストレスを与える結果となっては、あなたにとっても組織にとってもマイナスです。
"怒鳴ること"はアンガーマネジメントではありません。
もしも、上司が"怒鳴ること"でストレスを発散していた場合、部下は"顧客のため""会社のため"ではなく、"上司に怒鳴られないため"の仕事をするようになります。
"顧客"ではなく"上司"を満足させるための仕事が、はたして会社のためになるのでしょうか。
私は、
「怒鳴って解決できる問題は存在しない」
と考えています。
"自分の機嫌は自分でとる"のが正しい大人の姿です。
自分の中にある"怒り"を他人に向けても何も解決しません。
周りに与えたストレスは、巡り巡って自分に返ってきます。
"アンガーマネジメント"を学び、自分の中の怒りをコントロールする事が、会社の中で好循環をもたらす重要なポイントになります。
あなたの職場が、あなたにとって、スタッフに取って働きやすい職場になるように、自分の中にある"怒り"と上手く付き合っていきましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
*今回の見出し画像は、フォトギャラリーより「ia19200102」様の画像を使用させて頂きました。
ありがとうございました。