#197_道徳学習会で見えたこと
2年前から、月に一度道徳学習会を行っている。
自分がじっくり腰を据えて学びたい、アウトプットしたいという思いから研究会を立ち上げ、一人で勝手にやっている会だ。
でも、こんな身勝手な会の趣旨にも賛同してくれる人がいて、年間8回程度続いている。
今回で17回目。
多いときでも10人くらいの、少人数の会。
今日は三連休の真ん中ということもあり、何と2人だった。
マンツーマン。
過去最低人数で始まった会だったが、相手の先生はベテランで特支の担任、かなり尖った児童たちを受け持っていた。
協力学級は小3と小4。
小3は初任者、学級の様子も心配だそうで、最初はひたすらその先生の話をきく時間だった。
話したいことが溜まっていると何も入らないので、ひたすら話を聴く。
一通り話が終わると「どうすればいいのでしょう・・・。」と相手からの助言を求める言葉が出てきたので、対話しながら話を進めた。
今、学級づくりの書籍を執筆していることもあり、特別支援に関わる内容や生徒指導と学習指導の両軸から子どもを育てるマインドと技術について整理しているため、まずはそこから。
次に、特支の子を含めた道徳の授業づくりについて。
生徒指導に難を感じていたようなので「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」の授業実践を伝える。
さらにもう一本。
教科書を持参してくれたので、そこから良さそうな教材を見つけて、即興で授業づくりを行った。
道徳授業づくりの要は
① この教材を通して何を学ぶかを整理すること
② 子どもたちがねらいとする道徳的価値に迫るために、どのように問うかを吟味すること
この二本立て。
手前味噌だけど、今年の道徳教育7月号で提案した内容、本当に使える。
https://www.meijitosho.co.jp/edudb/contents.asp?code=07793
まとめる機会をいただけてありがたかった。
正味20分で授業案が完成した。
その先生はびっくりしてたけど。
わたしは正直、小学校の方が道徳の授業は面白いと思ってるから
小学校で実践できるその先生が、心底羨ましかった。
一方で、小学校も中学校も経験している自分だからこそ、できることがあるんじゃないかって思えた。
今週は初任の先生の初道徳授業もあり、その授業もそこそこうまくいった感じがしたので、そういう意味でも自信がもてている。
若い先生でもベテランの先生でも、ある程度の深い学びができる授業技術。
もう少し自分の中で整理して、言語化していきたい。
子どもたちが、もっともっと考えることが好きになるように。
子どもたちが、もっともっと人と共に生きることが楽しく思えるように。