#81_セミナーリフレクション

今日は講師を依頼されたオンラインセミナー。
先日最優秀賞をいただいた、論文の要旨を発表しました。
普通に話しただけじゃ面白くないので、セミナー風にして。

内容固くて面白くないかなーなんて思ったけれど
結構いろいろな方が興味もってくださって
ご質問もたくさんいただいて
わたし自身も問いが生まれた、とても愉しい時間だった。

特に印象に残っているのは
「本質主義道徳と進歩主義道徳のポイントは何か」
「道徳科における学び方をどのように捉えるか」
「学習の個性化の捉え方」

本質主義道徳は、やもすると価値注入と捉えられがちな道徳授業のスタイル。
ねらいとする道徳的価値に到達するための手立てを講じ、いかに価値理解を深めるかにエネルギーを注ぐ。
進歩主義道徳は、子どもたちがそれぞれの意見を出し合いながら、価値観を見出し醸成していく授業のスタイル。
子どもの意識から授業をつくるから発話は多くなるけど、這い回る道徳と揶揄されるように、深まりはイマイチになることが多い。

最近は、必ずしも1時間で、ねらいとする道徳的価値に到達する必要はないかもしれないと思っている。(特に一学期の序盤)
単元を通してめざす子ども像がねらいとして言語化されていれば、一つ一つの内容項目でそこまでねらいに到達できたかどうかを吟味する必要はないとも思う。
教科教育の単元のようなイメージ。
本時でねらいに到達できなくても、次時でねらいに近づければいい。
だから単元のねらいは必須になる。
(パッケージ道徳でも、ねらいを明記すべきだったと反省。)

道徳科の学び方については、問いはでてきたけどまだ答えは見えず。
ここはもう少し深めていきたい。

道徳科の個性化の捉え方については、道徳科ではなく道徳教育で考えないと難しさがある。
授業内で学習の個性化を見取るのは結構難しい。
授業内で考えを発露しない(発言せずにノートだけ書く)こも少なくないから。
一方で、道徳教育って捉えると、個性的な学習は様々な場面で垣間見ることができる。

生活ノート。
普段の言動。
リーダーシップ。
友達との関わり。

これを関連させて意識化して、いかに価値付けられるかが、子どもの育ちに関わるように思う。
教科担の中学校では難しさはあるが、挑戦していきたい。
そのためには、学年間の連携と風通しは必須だ。

たくさんの気付きと問いをいただけたセミナーだった。
研究が深まりそう。
やはり、アウトプットして皆様のご意見を伺う機会って大切だと思った。
聞いてくださったみなさま、ありがとうございました。

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