#225_道徳科におけるつまずきとは何か

「道徳科におけるつまずきについて解説して下さい。」
こんなお題をいただいた。

正直、迷いに迷っている。
道徳科におけるつまずきとは何だろうか。

生徒のつまずきと教師のつまずきの両方が考えられる。
内容教科であれば生徒のつまずきから教師のつまずきを考えるのが適切だろう。
一方で、道徳のような資質能力ベースの特別な教科だといかがだろうか。

以前の学校で、204人の中学2年生を対象にアンケートを実施した。
以下はその結果をChatGPTに分析してもらった概要である。

1.考えが深すぎて自分の考えがわからなくなる
「様々な視点で考えなければならないと混乱してしまう」との声。
例: 「正しい答えを出せないと思うと、自分の考えが迷子になる。」
2.答えがないことへの不安や困惑
「自分の考えなので答えがない」という道徳科特有の形式が苦手。
例: 「みんなの意見を聞いても、どれが正しいのかわからずにモヤモヤする。」
3.他人の気持ちを考えるのが苦手
「人の気持ちを考えるのが難しい」との声が一部で見られる。
例: 「自分ではどうしてその人がそう思うのか理解できないことがある。」
4.対人関係の話題への興味の欠如
「対人関係の話が多すぎて面白くない」と感じる子も。
例: 「また人とどう接するかの話で、自分にはあまり関係がない気がする。」
5.実技がないため退屈に感じる
「話を聞いたり発言するだけでは物足りない」との意見。
例: 「もっと実際に行動するような授業があった方が楽しいと思う。」
6.授業についていけないと感じる
「話についていけず、どこを考えれば良いのかわからない」との声。
例: 「自分が考えるスピードが遅くて、授業のペースに合わない。」
7.自分の考えを伝えることが苦手
「意見を言うのが怖い、恥ずかしい」との声。
例: 「間違ったことを言うのが嫌で、つい黙ってしまう。」
8.授業の内容が現実に即していないと感じる
「授業のように現実の人は変わらない」との声。
例: 「理想ばかりで実際の人間関係に役立つ気がしない。」

生徒の姿から考えた”つまずき”は以下の通りである。

1.道徳の授業への興味関心におけるつまずき
2.話が長すぎてストーリーを追えない(理解が難しい)つまずき
3.発問が難しすぎて答えるのが難しいつまずき
4.生徒の道徳的価値の理解(多面的多角的に考える、自分との関わりで考える、学習内容等)におけるつまずき
5.学習する道徳的価値と現実社会との乖離におけるつまずき

これらのつまずきを少しでも解消できる指導をすることが、道徳大好き、人を多面的にみられる子どもたちを育てることに繋がるだろう。

道徳の授業づくりでは、教師側の悩みも多岐に渡る。
授業づくりにおける教師の悩みは次回!!

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