頑張る力は集団から生まれる
個人の学力と所属する集団の質との関係が叫ばれて久しい。
学力は、所属集団に依存する。
これは確かなこと。
子どもたちはしばしば、矛盾する言葉を投げかけられる。
道徳の授業では「みんなで協力することが大切だよね。」
数学の授業では「自分の力を信じて、1人で最後まで頑張るんだよ。」
どっちが真実やねん!って突っ込みたくなるような言葉の羅列。
どっちも真実なんだけど、1人で頑張るのって、大人だって無理がある、限界がある。
だから、正確には集団のもつ力を高めて、個に還元するイメージだ。
みんなで目指すゴールを定める。
そこに向けて、各自で学習を進める。
目標は「みんながわかること」
自分だけじゃない。
だから、自然と協力体制が派生する。
ヴィゴツキーの“最近接領域”という考え方がある。
「わかる」から「わからない」は、白黒つくのではなく、グラデーション。
そのなかには
「ひとりでわかる」
「ひとりではわからないが、みんなと学べばわかる」
「ひとりでもみんなと学んでもわからない」領域がある。
授業で目指すのは二つ目、みんなでならわかる領域。
すると、「ひとりでわかる」の範囲が広がって、だんだん自学が自らの力でできるようになる。
どの教科もここを目指せば、子どもたちも救われるし教師も学習環境を整えやすくなるのに。
頑張る力が生まれるのは、豊かな集団から。
今のクラス、そういう集団に近づいているかな。
職員室は、どうだろうな、、、。
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