中学理科の個別最適な学び進行中

中学理科「火山」単元。
学校で教わったときは、石の名前がたくさん出てきて、火山の形と関連させながら覚える、苦行のような感じだった。

そんな、地学単元のイメージを変えたいと思った。

個別最適な学びのなかでも比較的取り組みやすい、順序選択学習と個別学習を組み合わせて単元を構想した。

導入は、基礎知識の確認。
理科は比較的系統性が低いが、小学校の基礎知識で見えるものがだいぶ変わる。
地元と日本にある火山について、写真を多用しながら、生活と結びつけて子どもたちとやり取りした。

日本の火山の数や、火山の噴火の仕組み、マグマや火山噴出物という言葉の定義を押さえ、わかったことと問いを出して終わった。

2時間目は「生まれた場所を予想しよう」
火山岩、深成岩、堆積岩を全部で6つ、さらに化石と鉱物(石英)を一つずつ用意して、それぞれどこでできたかを考える。
子どもたちは班のメンバーと、あーでもないこーでもないと議論しながら予想していた。

「泥岩は泥って書いてあるから、川の近くだと思う」
「花崗岩って、深成岩って書いてあるよ。多分地下深くでできたんじゃない?」
「れき岩ってごろごろしてるから、多分山の近くだよ。」

おもしろい発想がどんどん出てくる。
教材の提示の仕方で子どもたちの夢中度は変わる。

わたしの石コレクションも、授業の合間にみせた。
昔モロッコで調達した三葉虫の化石、水晶の群晶、黄鉄鉱の結晶、虫入り琥珀、蛍石など、あげたらきりがない。

子どもたちはむしろ「鉱物のこともっと調べたい!」と言って名残惜しそうに理科室を出ていく。

3時間目は問いをもとに追究。
「火山噴出物はどのようなものがあるのか」
軽石や溶岩を破りまくる子どもたち。
双眼実体顕微鏡で観察する子。
本にかじりつく子。
軽石を水に入れて泡を観察する子。

一人一人の興味関心がみえて、めちゃめちゃ面白かった。

火山の噴火モデルは、小麦粉とビニール袋、厚手の画用紙で再現。
子どもがやるのは難しいと判断して演示実験にしたけど、映像よりリアルは断然いい。
小麦粉と水を混ぜた粘性の違いで、火山のできかたの違いを再現した。
うまく上から出てこなくて焦ったけど、それでも違いは明白で、「おーーー!」と歓声を上げる子どもたち。

次の時間は
①火山灰の観察
②火山岩と花崗岩の観察
の二つのコースから選ぶ。
もう一つくらい、コース増やしたいんだけど、検討中。

こんな子どもたちの表情みられるのって、最高だよな。
準備は大変だけど、最低限の知識を押さえる手立ては必須だけど
やってみて、ほんとよかった。
来週もいっぱい、わくわくするぞー!!

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