#150_「Why?」型発問の変化球②
前回に引き続き、具体的場面で「Why?」型発問の変化球について考えてみる。
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(1)「When?」も考えやすい
「いつ?」と時を問う発問も比較的答えやすい発問だ。
道徳科で扱う教材のほとんどは、時系列で書かれたもの。
どんなお話だった?と問うよりも、主人公はいつ〇〇したの?等と問う方が、話の内容を追いやすくなる。
一方で、こちらの意図が明確で、やや誘導的になってしまうことは否めない。
子ども自身を問える者にするための発問として、子どもが活用できるようにしたい。
(2)「What?」は意外と難しい発問
発問の難易度は、オープンクエスチョンかクローズドクエスチョンかによって大きく変わる。
選択肢を示すのはクローズドクエスチョン。比較的簡単だ。
一方で、「何?」というオープンな質問は難易度が高い。
例えば
「主人公を大きく変えたものは何だろう?」という問い。
目に見えないものを考えるこの問いは、さらに難易度が高い。
何?を問うなら目に見えるものから見えないものへとスモールステップは必須だ。