花田あの子

物語を書いたり、日々起きたことを書いています。 花田ハナダ→花田あの子に変更

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マガジン

  • 【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)

    全身を濃紺に染める夜という詩をもとにした少しホラー要素のある話

  • 物語は搾取されました

  • 【まとめ】親に嫌われていると腹落ちしたら

    親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました という話をダラダラしてます。

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今後の予定(2024年9月30日)言い訳か!

はじめに。 有料マガジンを作りました。 創作大賞で落ちたものたちです。 マガジンじゃなくてひとつひとつ有料記事にするか、考え中です。 9月6日に今後の予定として、 ①短編小説 ②日記 ③過去作 この3つをやっていくと投稿しました。後に①と③を合体すると改め、 「よーし! 書くぞ‐!」 と、なったのでした。 でしたが、進みが悪い。 原因を考えよう! まず、 子どもが体調と機嫌を悪くしたのが一番大きい。 それでも、3週間ずーっと具合を悪くしていたわけではない。 では、

    • 【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)④

      ④『濃紺に染められる』  夢の中で、キッチンに立つ女を見ていた。  見知らぬリビングには布団が敷かれている。大人用と、小さい赤ちゃん用が並んでいる。  わたしはそのそばに置かれた椅子に座り、見知らぬキッチンで冷蔵庫を物色する、見知らぬ女を見ていた。 「えー、どうしよう」  そう言うと、次に冷凍庫の引き出しを開ける。ガサガサと弄り、作り置きをしてあった春巻きを取り出した。 「いいのがあるじゃない」 と、声を上げる。 「あ、それは……」  小声でわたしはつぶやいた。

      • 【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)③

         ③『夜空に飛び込めば』  急いで買い物を済ませた。エコバッグの重みも感じず、上の空でスーパーを出ると夜風がひんやりと顔を撫ぜていく。遠くには月がいる。  店の外へと踏み出した私は思わず足を止めた。出入り口付近に設置されたリサイクルボックスのそばにK子がいたからだ。 「どうしたの?」 「様子が変だったから」  K子はあくまで自然な笑顔を浮かべて近づいてきた。 「一緒に帰ろう?」 その提案にうなずいた。見覚えのない血の着いた刃物を抱えたまま一人で帰るのは恐ろしすぎ

        • 【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)②

          ②『手を伸ばして拾いに行こう』  夢のことを忘れかけた頃だ。  バイトからの帰り、母親からメッセージが届いていた。パートの仕事が残業になり、遅くなるから牛乳とたまごを買ってきてほしいらしい。  面倒くさいけれど、断る理由もない。  わたしは仕方なく、最寄りのМ駅から近くのスーパーに寄ることになった。 「奈桜」  スーパーをの入口で名前を呼ばれ、振り返ると小柄な女性が立っていた。 「久しぶり。買い物?」  K子だと気づいて私はすぐに作り笑いをした。Kは小さい頃からの

        • 固定された記事

        今後の予定(2024年9月30日)言い訳か!

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        • 【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)
          4本
        • 物語は搾取されました
          6本
        • 【まとめ】親に嫌われていると腹落ちしたら
          14本

        記事

          【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)

          ①『月が空高くに落ちている』 「彼と別れてください」  DMにはそう書かれていた。相手は既にアカウントを削除している。  それは仕事を終えて私服に着替えたあとにSNSをチェックした時で、彼女は全くの無防備状態だった。仕事の疲れも今夜の予定も何もかもを吹き飛ばされ、一瞬にして全身を強ばらせる。 (落ち着いて。大丈夫)  夫に事の次第をしたためたメッセージを送信し、冷たくなった指先でスマホを閉じる。急いでカバンにしまって更衣室を出る。  夫からの返信はすぐに来た。 ー

          【小説】全身を濃紺に染める夜(微ホラー)

          所属コンプレックス【休憩にどうぞ】

          どこかに所属したいなぁと思う。 パートに馴染んだ時や、 保護者会で知り合いに会って一緒に参加することになった時、 どこか安心した。 川で流されているとき、船に乗せてもらった感じがする。 家族、友人グループ、会社、自治会、保護者会。他に主な目的があるとしても、所属することで安心も得られる。 つまり何らかの集まりに所属することは船に乗ることで、体ひとつで川を下るより安心して進める。 とはいっても、 船から飛び降りてもいい。 別に船はなくてもいい。 別に体ひとつで下っても

          所属コンプレックス【休憩にどうぞ】

          日本の小さな庭で地球を愛する【休憩にどうぞ】

           我家の庭、私は小さいとは思っていない。  人によっては広く、人によっては狭い。  多分普通の部類だろう。  でも、私にとっては広大な庭。  草生え放題の庭には、季節のイベントがぎっちりと詰まっている。  もちろん、ここにあるのは雄大な自然ではない。  マイナスイオンも降り注がず。  森林浴も、渓谷下りもできず。  日本のどこでもありそうな庭。  写真に撮ったとて荒庭。    しかしですね。  私はこの、小さな自然を愛してやまない!  季節の移り変わりを感じられると

          日本の小さな庭で地球を愛する【休憩にどうぞ】

          自閉症とパニックと【休憩にどうぞ】

           長男が久々にパニックを起こした。  障害のある長男。パニックを起こすと大騒ぎだ。それなのに、反射的に怒ってしまった。  冷静に分析し、クールダウンに持っていかねばならないのに、一緒になって声を荒らげて。ああ、自己嫌悪。  話を聞き出し、内容を把握。  そして分析。   彼の白黒思考と真面目すぎる性格からくる不安によってもたらされるパニックだった。  大丈夫と言い続け、  少し距離を取り、   少し時間を置いたら、  ようやく落ち着いた。  母として冷静に対応できなかっ

          自閉症とパニックと【休憩にどうぞ】

          漏らした話【休憩にどうぞ】

           小学生のとき、漏らしたことがある。  すごく恥ずかしかったし、なかったこたにしたかった。  もちろん、そんなことはできず、そこそこいじめられた。  あ。私、いじめられてたのか。今気づいたわ。  でも、大事なのはそこじゃない。  優しくしてくれた人もたくさんいた。  いつも通り接してくれる人がほとんどだった。   むしろ、いじめたり意地悪を言う人はごく少数だった。  今思えば。  悔しいのは、今思えば、ってところだ。  そんな意地悪な人達に囚われるのではなく、優し

          漏らした話【休憩にどうぞ】

          ソフトかんちょう問題【休憩にどうぞ】

           私の下の息子はまだ小学校低学年だ。  まだまだ小さくてとてもかわいい。  そこで起こる問題。 『ソフトかんちょう問題』  自宅で階段を上がる時、息子の後についていくことがある。  すると、目の前には息子のプリケツが現れる。  そうなれば、そう。ソフトかんちょうしたくなりますよね?  なるんですけど、「これってセクハラ?」 と思うんですよ。  しかし、当の本人である息子は無視。  ちょっと歩を速めるくらい。文句も言わない。 「ふーん。別に」って感じで、何事もなかった様

          ソフトかんちょう問題【休憩にどうぞ】

          自己否定はタイムマシーン【休憩にどうぞ】

          「今の子はいいよね」 「昔は大変だったのよ」  出産後、よく母に言われた言葉だ。  確かにどんどん進化と進歩をして、産前産後の母親が楽になっていくことはいいことだ。  でも、少しでも弱音を吐くと、 「もっとつらい人がいるのに」 「昔はもっと大変だったのに」 と、返されてしまうからツライ。 きっつーと、思う。  確かに昔は大変だったであろう。  それに比べ、私なんてどうせ怠惰だ。  そんな自己否定が始まると、妄想は加速する!  昔は、  父親は非協力な人が多かった

          自己否定はタイムマシーン【休憩にどうぞ】

          今後の予定(2024年9月6日)書きたいものを書きます(9/7改)

          『親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました』をひとまず書き終えました。 今後はどうしたものか。 ①短編小説 ②日記 ③過去作 この3つを書いていく予定です。 本当は一つに絞りたかった。 うーん、絞れず。 ↓ やっぱり絞ります! ①について noteは短いほうが向いている気がする。 エブリスタさんのほうでコンテスト向けの話を書きつつ、こちらにも違う話を上げる。 ②について 日記よ、日記。ただの日記。 日々、思っていることを書こうではないか。 ただそれだ

          今後の予定(2024年9月6日)書きたいものを書きます(9/7改)

          【エッセイ】まとめてみよう!:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          まとめてみよう! 片付けを始めてひと月以上経ったが、 ほとんどリバウンドしていない。 というか、リバウンド不可能。 圧倒的にモノが足りない。 モノを入れておく棚も随分減った。 床にものがないと掃除しやすい。 まぁ0じゃないけど。 置いてあるものが少ないからすぐに撤去できるのはいい。とても良い。 キッチンカウンターはリバウンドするかもしれない。 今のところはラップくらいしか乗っていないけれど、『とりあえず』のモノを置きやすい。 何故、短期間でのリバウンドがほぼ不可能にな

          【エッセイ】まとめてみよう!:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          【エッセイ】片付けて起きたことささやかなこと②:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          ブラをつけられるようになる。    今までどうしても着けられなかったブラを着けられた。それは、別に何の変哲もない普通のブラ。ずっと登山用のブラを着用していて、普通のブラは引き出しの奥に仕舞われていた。サイズもだいたい合っているのに、どうしても着けられなかった。でも、着けられた。  片付けられたことと関係ないかな、とも思う。いや、関係ある。  着けられなかった理由は2つ。  1つ目は、締め付けに耐えられない。  2つ目は、着けることの後ろめたさ。  胸が小さいせいかもし

          【エッセイ】片付けて起きたことささやかなこと②:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          【エッセイ】片付けて起きたことささやかなこと①:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          体重が減る  めちゃくちゃ不思議。  甘いものの食べ過ぎが減る。無駄に飲んでいた甘い飲み物も必要なくなる。体に悪いとわかっていてもやめられなかったのに。   なんなの、これ。  お酒の量も減る。晩酌が半分くらいに減った。夫もつられて量が減る。空き缶の量も減って嬉しい。でも、具体的に何故酒の量が減ったのかはわからない。  なんなの、これ。   買い物ついでにお菓子を買わなくなる。子どもに隠れてコソコソお菓子を食べなくなる。理由はわからない。  なんなの、これ。  ひと月

          【エッセイ】片付けて起きたことささやかなこと①:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました 

          【エッセイ】どうやら収納が大嫌いなようだ:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました    

          自己否定をやめると色んなことが面白くなっていく。  自己否定をやめて、責任転嫁をやめて、収納が嫌いと気づいた。  片付けられないのは私がダメ人間ってわけではなく、生まれつきの性質のせいでもなく、家族がいるからでもなく、収納が嫌いという性格に適した暮らしをしていないからだ。  おお!  私は収納が大嫌いなんだ!  そう気づいた時は興奮した。  エキサイティング。  収納嫌い。仕舞うの嫌い。  そうそう、小さい頃からそうだ。クレヨン、絵の具、筆箱、プリント、仕舞うの嫌いだっ

          【エッセイ】どうやら収納が大嫌いなようだ:親に嫌われていると腹落ちしたら、片付けることができました