メンタルに悩んだときにおすすめの本たち(小説編)
皆さんこんにちは、くるみこです。
(ヘッダー写真は実家の近くの川にいた鴨です。水面がきれい!)
これまでおすすめの本の新書とエッセイを紹介しましたが、次は小説をご紹介したいと思います。
過去の記事はこちら
おすすめ小説①「西の魔女が死んだ」
発売されたのは2001年ということで、20年以上前の小説ということにこれを書きながら気づきました。
確かに自分も中学生くらいの時に読んだ気がします。
この本は、不登校になってしまった中学生の女の子「まい」が、田舎のおばあちゃんの家で魔女修行をして、元気を取り戻していくお話です。
中学生の時に読んだときは、正直そこまで印象に残っていなかったのですが、大人になってから読んだらとても沁みました。
自分が休職していた時に読んだので、まいの不登校の状況と、自分の休職のことが同じことのようだなあ、と共感しながら読んでいました。
不登校になったまいに、西の魔女であるおばあちゃんは魔女修行を課します。
まずは毎日規則正しい生活をすること。自分のことは自分で決めること。感情をコントロールし、自分が本当に聞きたいことや見たいものだけを見ること。聞きたくないものや見たくないものは無視すること。
私もメンタルケアについて色々と自分なりに勉強・実践する中で、「運動」「食事」「睡眠」が何よりも大事だと学んだのですが、おばあちゃんと同じ解釈でした。
(食べられない、眠れないって、動物的に終わりに向かっている気がします…)
素敵だと思った言葉はいろいろあるのですが、私が特に救われたのはおばあちゃんのこのフレーズです。
自分が上手く適応できなくても、自分を責める必要はなく、自分にとって居心地のいい場所を探してもいいんだなと思えました。
もちろん置かれた場所で咲くという考えもあると思いますし、人によって正解は違うので、人それぞれが人生の正解を探したらいいと思います。
そして、こちらもおばあちゃんのフレーズです。自分の心の持ちようって大事だなあと思わせてくれる言葉です。
私は、その瞬間瞬間でその人が持てる感情って数が決まっていると思っています。
例えば、「悲しみ」と「喜び」を同時に感じることって、結構人間にとって難しいと思うのです。(インサイドヘッド思い出す)
だから、いかに負の感情を手放して、なるべく前向きなあたたかい感情を自分の手に持てるようにするか。
これが自分のメンタルを安定させるために、大事なのではないかと思っています。(余裕がないと全然できないのですが…)
おすすめ小説② 天国はまだ遠く
瀬尾まいこさんは私のなかで癒し小説家なのですが、
「僕らのごはんは明日で待ってる」
「そして、バトンは渡された」
なども好きです。
(メンタル系だと「夜明けのすべて」もあるのですが、こちらは結構リアルに症状や状況が描かれていて、私は気持ちが落ちているときに読むのは少ししんどいです…)
「天国はまだ遠く」は、人生に絶望した主人公が、山奥の民宿で睡眠薬を大量に飲むものの死にきれずに、大自然の中で毎日を過ごす中で、少しずつ自分の生き方を見つけていく物語です。
先ほど紹介した「西の魔女が死んだ」同様、少しずつ前を向いていく主人公の姿が休職中の自分と重なり励まされました。
時には休んでもよい。立ち止まってもよい。足踏みだっていい。
でも、辛くても、苦しくても、自分の居場所をちゃんと自分の手でつくっていく行動はとりたい。自分の人生を、自分で見捨ててはいけない。自分のありたい自分を目指すことを、やめたくはない。
そう自分に言い聞かせて、前を向いてきました。
毎日ご機嫌で生きるのは難しいですが、自分の人生は自分でかじ取りしていきたいです。