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最涯の孤独【詩】
かつて
生を明滅させる酔いをもたらす香から這い出てきた
生きた人の影を蝕む蛆虫
その巣窟こそこの世の黒い喉となる
そしてあらゆる過去の絶望を飲み下した蛇の通り道
世界の腹を這いずり回り
どす黒くなった永遠の孤独のひしめき
蠢き
渦巻き
蹲り
とぐろを巻いて
自らの永遠を数えている
自らを飲み干すその時まで
無限に晦冥する揺蕩いに変わるため…
盤石の層を懐かしみ
朽ちてゆく身体を眺め
私と私で絡み合うひとりの婚約にやがては倦む
自らの皮膚に
自らの牙で刻んだ
自らの名前のブレスレットを
自らかけて
不滅の記憶に受肉することを願う
もはや叶うまいと知りながらも
己が破断する運命を受け入れながらも
それでも…
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