【おばあちゃんのベランダ】
牛頭町には小さいベランダが2階に二か所あった。
一つは、1階の玄関の上に張り出したように作られたベランダと、その反対側、家の裏側に所狭しと重なるご近所の屋根が見えるベランダだ。
どちらのベランダも、黒いL型アングルで組まれていて、頭上のアングル部に物干し竿がかけられるようになっていた。周囲三方は大人の腰位の高さの手摺子、床板はオフホワイトのデッキになってた。どちらのベランダも、デッキ板の間が1㎝程あいて下の道や屋根が見えていて、二階の窓から張り出した造りになっていた。
子供