自ら命を絶った息子――命って、生きるってなんだろう?⑬
最愛の息子を亡くし、生きがいを失った母親の思い。
《届けなかったラヴレター》
公募で『室井佑月』さんが【届けなかったラヴレター】を募集していたので応募しました。離婚したばかりの時に書いた手紙です。
──離婚した事で、子供には寂しい思いをさせてしまった。親として、今できる事は、自分の気持ちを、形に残す事だと思い、息子へ手紙を書きました。
【ラヴレター】
お母さんとお父さんの、二人の手に守られ、あなたはすくすくと育ちました。しかし今は、お母さん一つの手になってしまい、昔のように、いっぱい遊んであげられません。(略)
親の勝手で離婚し「くそババア」と呼ばれる覚悟もできています。泣かされる覚悟もできています。とにかくお母さんは、あなたが元気に育ってくれればそれでいい。お母さんは負けないよ。あなたにも人生にも。
──私は【お互いに頑張りま賞】をいただきました。
佑月さんからは、『子供が一人前になるまでの道のりは長いけど、一緒に頑張っていこう』って、温かい言葉をもらいました。
なのに……
私は頑張れなかった。
室井佑月から、せっかく温かい言葉をもらったのに、達成できなかった………
すみません、本当にすみません。
私は、人生に負けました。子供を守る事ができませんでした。
私はダメな母親です。
室井佑月さん、ごめんなさい。