欧州鉄道パスでゆく 生リンデン或いは生ティユール
2022年5月末 コロナ禍後3年半振りにドイツとフランスに出張しました。このときは Eurail Pass 欧州鉄道パスを使って、まずはフランクフルトからハーメルンとハノーバーへ。その後フランクフルトに戻ってからのパリ往復。
DB ドイツ鉄道の駅で見掛けた生リンデン
フランクフルトからハーメルンへはメルヘン街道を変則的に辿りながらの乗り継ぎ移動でした。ローカル線でElzeという駅でハーメルン行きの電車を待っていたら、、、
この駅で乗換のハーメルン行の電車が遅れて20分ほど時間ができました。
しかし、まわりにはお店が一軒もなくて、レストラン?も閉まってる。どうしたものかなあと駅前をグルっと歩いてみると、
駅の向こう側にこんな木を見つけました。
人気のない駅周辺の林、そこにある木って普段なら気にも留めなかったでしょうけど、しばらく時間があったからかな、ちょっと見ていたら、
おっ、これって、
リンデンじゃん!
コロナ禍前から欧州へ行ったときに薬用茶とかティサーナを買って愛飲していて、色々なハーブのうちリンデンってよく使われてるんだなあと気になってどんなもんなものなのかイラストや写真は見ていました。
なので、閑散とした駅のロータリーあたりでその木を見たときには、あっ、コレはリンデンだ!
上のイラストの真ん中にある黄色い花がリンデン
下の写真ではまだ黄色い写真が咲いてないけど、花のつぼみと苞というモミジでいうプロペラに当たる部分はイラストのまんま。
リンデンはドイツの薬用茶とか、イタリアのティサーナで使われるハーブとしてよくでてきます。コロナ禍の日本でもサンタ マリア ノヴェッラ薬局のティサーナは銀座で買えたので愛飲してました。これがいいかなと思うティサーナにはだいたい主な材料としてリンデンが入ってる。
リンデンとはドイツ語でボダイジュを指す。
ティサーナの材料としては、リンデンの花、リンデンの樹皮とか書いてたので、ふーん、これがリンデンの花あたりなんだろうと思ってました。
フランスでリンデンが通じない。。。
このときはその後鉄道パスを使ってパリへ。
イタリアでティサーナを買いたかったけど、このときはイタリアまで行く予定はなかったのでフランスでなんとかならないかなあと探したら、エルボリステリというハーブティーとかを売る薬局でティサーナを買えそうだ!
で、突撃したのが本格なエルボルステリで、どうしようかなと考えて、ティサーナ メリッサ コンポスタと同じ材料で個別調合してもらうことにしました。
しかし、ドイツやイタリアで通じたハーブの名前を順に伝えると、リンデンだけ通じません。しばらく意思通じずと思ったら先方が調べてくれて、あー、ティユールね!で一件落着となりました。
しっかし、リンデンは全く通じなかった。
ボダイジュはリンデンであり、ティユールである。日本の在来種ではシナノキらしい。
スマホからの思し召し?
つい先日、スマホのおすすめ写真で生リンデンが出てきたので、おー、そういえばこの写真撮ったのこの時期だったなあと少しググると、リンデン、ティユールの情報が出てきました。
フランスでは5月や6月に花が咲くと摘み取ってハーブティーにする。この頃の花の匂いがなんともいいらしい。
東京の街路樹で生リンデン発見
へえ、欧州ではそうやって親しまれてきたものなのかあ。きっといい匂いなんだろうなあ。 と思ってふと気が付きました。
その時期フランスに行けないけど、日本のどこかへ行ったら花咲くティユールを楽しめるかも。 さらに調べると、
東京でもいくつかあって、
そのなかでも銀座、丸の内では街路樹にしている通りがあるらしい。
今日丸の内へ行ったら、あっさりお茶の一保堂近くにありました。
たぶんこれからお花が咲くところなので、しばらく定点観測してどんな匂いなのか観察したいと思います。
ちょっと気掛かりは花と苞が上向いてるよなあ。ドイツで見たのは枝に垂れ下がってたけどなあ。これが開花近くになったら重くなって垂れ下がるのかな?花もボダイジュは色々種類があって様子が違う。フランスのティユールで使われる線香花火みたいなのが見れるかな?しばらく通ってみようと思います。
(あらら、 とビックリしたこと)
欧州鉄道パスでの移動先で撮った写真を見るとあちこちに生リンデン、生ティサーナが写ってました。まったく気に掛けていなかったのでちょっと怖い。
ヤバい。リンデンに囲まれた生活になってる?
ちょっとしたリンデン・ティユール圧迫感。
(追記)リンデン満開@東京
6/1に先にリンデンを発見した東京 丸の内仲通りへ行ったらもうすぐ満開レベルできれいに開花してました。
東京ではリンデンやティユールじゃなくて、日本のシナノキとして植栽されているようです。シナノキとして検索したら、ナント軽い衝撃!
銀座の並木通りの街路樹はシナノキ リンデンでした。
並木通りは無印良品やロフトがあるのでなんども通ってるけど、南北長い通りの並木がシナノキとは今回の探検で初めて認識しました。
(最近、斜め上ばかりみて歩いてる。。。)
匂いは最初気付いたときはラムネ?と思いました。
記述すると、ゼリーや飲料のラムネ風味に酸っぱい風味を足した 味は酸っぱくないけど、ほのかな酸味を感じれる程度のスッパ風味 って感じかな。
あと、花を眺めていると、並木通りでも北側の花と南側の花は雰囲気が違う気がします。開花状態なのかな?北側は花のガクが硬めでしっかりしていて、南側や丸の内はいわゆるフランスやドイツのティユールやリンデンに近いかなと思いました。開花状態の違いかもですが、もしかしてセイヨウシナノキとか品種が違うのかな? 次行ったときまた観察します。
(さらに、)リンデン まあるい実がなった@東京
6/4に先に丸の内仲通りへ行きました。何本かリンデンがあるけど日当たりによって開花具合いが違います。通りの南側でいちばん日当たりがよいホテル ペニンシュラあたりではボンボリのようなまあるい実がなってました。
スマホのおすすめ画像きっかけで生リンデン、生ティユールすなわちシナノキ、ボダイジュを東京で面白く観察することができました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。