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1884 セガンティーニ 羊の剪毛 The Sheepshearing

美術館で観た1枚の絵がだんだん気になっていくことがあります。シカゴ美術館 Art Institute of Chicago のカイユボットやホッパー、倉敷の大原美術館のエルグレコとかセガンティーニ。

セガンティーニは大原美術館にある「アルプスの真昼」の牧場の風景がなんか明るくていい感じで印象に残ってました。国内でも海外でもなかなかお目にかかれないんだけど、ほかには上野の西洋美術館に一枚あります。

セガンティーニ 羊の剪毛 The Sheepshearing

セガンティーニはイタリア人でスイスに移住してアルプスの風景をよく描いた。一方で宗教や説話的な絵も描いたらしい。
スイスというか、イタリアアルプスを主な舞台にしたんじゃないかな。
日本の西洋美術館と大原美術館にあるセガンティーニはどちらもアルプスを題材にした作品でどちらも高原の澄んだ感じや明るい感じが出てます。

西洋美術館の 羊の剪毛 The Sheepshearing は作業風景で明るい題材じゃないけど、羊毛の白や屋外の白がセガンティーニらしい雰囲気を感じさせてくれます。好きな絵画が描かれた年を気にするようになって気が付いたんだけど、セガンティーニの活動期って新印象派、点描画の時期と重なってますよね。そう思うと、セガンティーニの絵の具の置き方って粗いけど点描だ と思えてきます。たぶん彼自身も点描画っていうムーブメントは知っていたんじゃないのかな。
だとすると、アルプスの高原って明るさが特徴の点描画法には格好の題材ですね。こう考えたのは私くらいなのかな?欧州にはセガンティーニ美術館があるらしいので、もし機会があれば多くのセガンティーニ作品を見て、題材になったアルプスの景色をのんびり眺めたいなあと思っています。

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