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5月振り返り

蔦屋書店で星野源の『いのちの車窓から』という本を探していたとき。
本検索で表示された店内マップを見ながらエンタメコーナーに向かうと、芸人、アイドル、YouTuber…誰がどのジャンルかなんてはっきりした区別などないエンタメコーナーから、星野源を探す。歌手、俳優、作家、ラジオパーソナリティ、いろいろやりすぎている星野源だが、おそらく世の認識はアーティストで間違いないだろう。だって紅白に出てるから。絶対的な自信を持ってアーティストコーナーに注視して星野源を探し出す。
だが、星野源は見つからない。紅白に出ているのに。
そんなに広くない芸能人書籍の棚の中からアーティストに絞っているというのに全く見つからない。すぐに見つかりそうな星野源なのに見つからない。福田和子かと思うぐらい見つからない。・・・おかしいな。蔦屋書店の店員はみんな家にテレビが無いのかな。ふと顔を上げると目の前には表紙が前を向いて陳列されているGACKTの本がズラリと並んでいる。表紙が前を向いているということはすなわちこの店のイチオシだということだ。数多のアーティストが本を出している中、蔦屋書店が選んだイチオシのアーティスト本はGACKTだった。しかも驚くべき事にGACKTは1冊どころか何冊も本を出版していた!GACKT、GACKT、これもGACKT。永遠にGACKTが続く。あ、またGACKT。これも…おっと、これはローランドだ!どういう罠だ!同じ段にGACKTの書籍とローランドの書籍が並ぶとはポケットモンスターダイヤモンド・パールの再来か!?「俺か俺以外か」なんて序の口だ。「俺かGACKTか」の究極の二択が提示されている!格付けチェックもお手上げだ!しかもGACKTの書籍と同じぐらいローランドも出版していた!ローランドが世に出てきたのはここ数年のことだと思うのだが、もうこんなに本を出しているのか!?何をそんなに書くことがあるのか?それはGACKTにも同じ事が言える!すまん!!!
ああ・・・!GACKTとローランドの書籍の狭間に巨大な光線が見える!お互いが何か大きな力を発して、せめぎ合っているように見える…!
てか、ローランドっていつからアーティストになったの?

※イメージ図です。

ちなみに私が探していた星野源の本は見つかりました。尾崎世界観の隣にありました。ちなみに尾崎世界観もめちゃくちゃ本出してました。
蔦屋書店の店員さん、たまには実家に帰ってテレビを見るのはいかがでしょうか。

あたくし一人っ子、焼肉ライクに定期的に通ってます。
映画を見終わって22時近くに訪れたら、カウンターに女の人が3人、ひと席ずつ空けて座ってました。
手前から大きなヘッドフォンをかけてトラックジャケットを着た金髪姿の私は人と違いますよ系大学生、ひと席飛ばして隣には一人暮らし満喫系アラサー、ひと席飛ばして隣には私は一人でも生きていけます、でもやることはやってるけどね系綺麗めOL。
わたしは綺麗めOLからひと席空けて通されました。カウンターに女が4人。一席空けて。等間隔で。自分もまさかの仲間入りです。
それから数分後、綺麗めOLと私の間におじさんが通されました。おじさんは辺りを見回しソワソワしてました。女たちに挟まれて食べる焼肉は、女たちと一緒に食べる焼肉より美味しいのでしょうか。それより、おじさんに何系か聞けば良かったな。


4月中旬。たくさん絶望しました。
5月上旬。何がしたいのかわからなくなりました。
5月中旬。明確に違うと思い始めました。
5月下旬。自分の居場所がわかってきました。
遠回りしました。自分が情けないです。


蓮見さんと永野さんのインタビュー記事を読んで悔しくなった。悔しくなったという表現はちがうか。悔しがれるほど私は何もしていない。じゃあ、なんだろう。
もっと早くこの言葉を読んでればよかったと思った。でも今のタイミングで良かった気がする。悩みが少し晴れた。晴れたなんて清々しいものではないが、とにかくもう考えすぎるのはやめにした。蓮見さんから出てくる言葉は私にとっては鋭い刃物で、肩書きとか出方とか演劇かコントどっちを取るかとか、肩を揺さぶっても呼びかけても応じない頑固な私の背中を「刃先で背骨に触れてやらないと気づけないだろうから」と、私を何度も何度も刺し、ようやく私は振り向くことができた。私がやりたいことのその先にはいつも蓮見さんがいて、「もうやったよそれ」と言われているような気がする。やっぱり悔しい。
手遅れにならずに済んだかはこれからわかることだ。
これでまた当分は諦めないだろう。


今月観た映画です。
相変わらず少ないです。どうしましょう。
濱口監督の過去作を全部見たかったけれど、『PASSION』しか見れませんでした。でもすごく良いシーンに出会えたんだよなあ。ふとあのシーンが目に浮かんで涙が滲む。普通に生きていたら出会わない光景を目の当たりにする。「なんだろうこれ、すごい」と呆然としてしまう。でも全く違う世界に連れて行かれるようなことではなくて、「あ、夕焼けってめっちゃ綺麗」とか「朝ってこんなに気持ちいいんだ」とか、忘れかけていた当たり前にふと気づく感覚で「すごい」と思わせてくれる。だから濱口監督が好きなんです。

・『ゴールド・ボーイ』(2023)
・『青春 18×2 君へと続く道』(2024)
・『PASSION』(2008)
・『悪は存在しない』(2023)


ここまで読んだ人、お疲れ様です。早く記憶から消してくださいね。
今月はちょっと泣きました。あ、でも空気階段さんのコントを見て笑ったので良し。

家の近くのガラス張り丸見えチョコザップ(参照元:2月の振り返り)をふと覗くと、女の人がトレーニングマシーンに座ったまま身体を少しも動かさず、ずっとスマホ触ってました。
あの女、いつトレーニング始めるのかな。
ガラス越しで見張ってやろうかと思いましたが、何かの罪に問われたら嫌なのですぐに自転車を走らせ帰路につきました。
結局、トレーニング始めたのかな。
そのまま何もせず帰ったのかな。
まあそんな日もあっていいと思う。でも、目の前にトレーニングマシーンがあるのに始めないのはもったいないよね。

よし、始めよう。


2024/6/10
本当はここまでで公開しようと思いました。
自己整理のためにも書きます。全然面白くも何にも無いです。
おそらく後日消すと思います。

5月はしんどかった。
何もかもが上手くいかなかった。
人生でこんなに辛い月は当分来ないで欲しい。
わたしは悩みを知っている人に吐けない。本当にショート寸前になったら、金を払って占い師に話しを聞いてもらう。占い師と話していると自然と涙が出てきてしまう。占い師はみんな話術がすごい。R-1で漫談を披露してほしい。このままだとマズいのはわかっていた。でも、なかなか占い師に相談することから抜け出せず、つまりは知っている人に相談ができずここまできてしまった。結論、占い師に話してもなんにもならない。良い言葉をもらうときもあるけれど、その時間を経ても愛おしさは一ミリも押し寄せてこない。
5月の下旬に大きく行動に出た。このままではマズいと思った。
いま居る場所が自分の本当の居場所ではないことははっきりとわかりきっていたのに、「まあ、なんとか・・・」と妥協しながらいまの自分を許そうとした。「つづける」という正義を貫こうとしていた。けれど、それだと一生変わらないと思った。決断しなくちゃいけなかった。
過去にかけた時間もお金も募らせた想いもすべて水の泡になるのは辛いけれど、いまも未來も変わらないまま生きるのはもっと辛い。
とにかく人と話そう。自分の直感を信じ、居場所になるであろうその場所に足を運び、会いに行こう。みなさん優しく話しを聞いてくれて、こんなに温かかったのかと気付かされた。その時、相談する大切さを学びました。
・・・いやおせぇよ!

ここ数日思う。自分は言葉を大事にしたい。
生活している中で、自分から湧き出る言葉の山々を掻き分け丁寧に積み上げていきたい。
それが「面白くなくても」だ。日常の何気ない会話、暑苦しい言葉、突拍子も無い発言、会話にならない会話、空気が読めない一言、まさかの失言・・・すべてすべて拾っていきたい。
その言葉たちを積み上げる自分が好きだ。・・・ということにこの1年弱、ありがたい環境に身を置き、学びながら実感していたはずなのに、そんな自分を自分で殺してしまった。本当に何をしているんだろう。
パソコンに向かってセリフを書いているときは嫌なことがすべて吹き飛ぶ。言葉をどうやって積み上げたら一番美しい塔が立つのだろう。頭を巡らせ考えるその時間が本当に好きだ。好きだった。いまは、できていない。

だから、始めようと思う。もう一度。
もう手放したくない。
復縁はナシ派なんですけど、今回ばかりは特例です。許してください。
さ、頑張ろう。

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