7月振り返り
雲行きが怪しい猛暑の昼下がり。
帰り道の通り沿いにある学習塾の屋根に居候しているスズメたちを、中年のサラリーマンがわざわざ立ち止まりスズメたちを見つめていた。
周りの通行人はその屋根にスズメが居候していることに気づいているけれど、目の奥のピントがスズメに合うことはない。中年のサラリーマンは足早に帰路に着く通行人の足音をも忘れ、ただ真っ直ぐな目でスズメたちを見つめていた。
その光景を見てああ、素敵だなと思った。純粋にそう思った。
生活の中の小さな発見を手のひらで掬い、いつでもキラキラした目で見つめていよう。
目の前に歩いていた女の子二人組が手を繋いで歩いてました。とてもドキッとしました。小学生の時は何もおもわかなかったのにな。この感情は大人になったからですか。社会の流れに乗ってるからですか。教えて、ドルフィンの魔法学校!
懺悔。
Google口コミに自分の文章力を引け散らかしてしまいました。
ネガティブな評価で、です。
執筆後に何の感情も内から出てこなかったのは後にも先にもGoogle口コミだけです。投稿して1ヶ月経った今でもたまに私の口コミに誰かがgood!を押してくれて、そのたびに通知が来て、そのたびにGoogle口コミを書いた私を思い出す。後味が悪すぎる。焼き肉を食べたあとに緑色の四角いガムを噛んでも、なかなかニンニクのスパイシーさが舌からも喉からも取れないときの気持ち悪さみたい。
これを機にGoogle口コミとヤフコメだけは文章力を引け散らかさないと誓いました、神に。アーメン。
今月見た映画です。
『ルックバック』はまだ見れてません。
そういえばみなさんは丸亀製麺で注文するとき、なんて言って注文してますか?私は「ぶっかけうどん、冷たいのの並で!!!!!!!!」と口を大きく開けて高らかに注文してます。あの瞬間が一番日常生活でエキサイティングしている自信があります。大学生の頃、一人で丸亀製麺に行くのにハマり出したとき、「ぶっかけうどん」と言ったのにもかかわらず、「かけうどん」が出てきたことが二回あります。それ以来、「ぶっ!!!!」と力強く発音することを心がけるようになりました。優しい店員さんは「ぶっかけうどんですか?」と丁寧に聞き返してくれます。おそらく、この事案は全国の丸亀製麺で起きていることだと思います。
昼間に働いているママさん店員が好きです。店内をガラリと開けると、ママさんたちが白衣に身を包み、一致団結している姿がとても活気があって見惚れてしまいます。きっと私はママさんバレーを見たら涙してしまうタイプかもしれません。
ふっくらしたママさん店員はおむすびを握り、おばあちゃん店員は客が席を立った瞬間素早く机を拭き(お盆ごと返却するときよく「あとはやっとくから置いといて!」と言ってくれる)ヤンママ店員はキャンキャンした声で忙しなくレジを打つ…理想のスタメンが組まれていることについ興奮してしまいます。「そうそうこれだよな!」と思わず言ってしまいたくなります。欲を言えば、木村多江みたいな幸薄そうなママさんが指にひび割れを作りながら洗い物をしていたら最高です。冗談です。
と、まあこの通り今月はとても穏やかでした。
心が穏やかだと目の奥のピントがいろんなものに合いやすくなりますね。
とても素敵なこと。だけど、もっと頑張りたかったな。
頑張ってないのに、丸亀製麺は食べるし、近所にある少し豪華な温泉施設には行ってしまうし、ウーバーイーツも平気で頼みます。ごめんね。ただ自分の機嫌を取ってるだけなんだよ、頑張っても無いのに。
でも、焦るのは良くない。ほんとに良くない。
わかってるけど焦りそうになるので一旦丸亀製麺の冷たいぶっかけうどんでも食べて落ち着かせます。
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