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総選挙 政治とカネの問題、早く片付けて

 10月27日投開票に向けて始まった総選挙。裏金問題を最大の焦点として、野党は自民党を攻め立て「選挙で裏金議員が当選したらみそぎが終わったとして問題がなかったことにされてしまう」などと訴えている。政治的な駆け引きなんだろうが、もういい加減にしてほしい。ほかにたくさん問題があるじゃないか。
 民主主義の制度からすれば、当選は有権者が「問題なし」と認めたということで、ほんとうに「みそぎは済んだ」ということにしてOKだと思う。いつまでも政治とカネを国会でだらだらと取り上げていたら、人口減少やら産業構造の転換やら安全保障やら大きな政治問題の話し合いが進まない。
 高額な裏金を作っていた議員は刑事事件の容疑者として扱われ一部が起訴されたが、大多数は不起訴や不処分となっていた。政治資金収支報告書に不記載となっていたパーティー収入は課税されるべきだと思うが、それもスルーされた。すべては民主主義で選ばれた選良なのだから、次回の選挙で有権者が決めて下さいよ、ということなんだと思う。
 であるから、裏金議員が立候補した選挙区の有権者は、厳しく判断していただきたい。代わりになりそうな候補者がいないのでしかたなく投票用紙に名前を書くということもあるだろうが、それは有権者が認めたことになるということをお忘れなくお願いしたい。
 野党のみなさんは、いつまでも裏金裏金と言い続けるつもりだろうから、すっきりさせるために、裏金議員は全員落選してもいいくらいだと思う。政治とカネの問題はさくっと片付けていただきたい。そんな余裕は本来、衰退した日本にはないはずだ。別にルーズにカネの問題を扱えばいいと思っているわけではない。本来、政治資金は1円単位で収支報告するべきで、政治家が秘密にしたいカネには課税すればいい。抜け道を作ろうとするから問題がおこるわけで、問題が起こったらきっちりペナルティーが科されるようにしておけばいい話だと思う。
 とにかく、裏金問題は、今回の総選挙を節目にして、政治は大きなテーマに取り組んでもらいたい。

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