まるるさん

56歳男性。東京在住。

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最近の記事

56歳 歯を抜いて思うこと

 先月(2024年10月)に、30年ちかく問題を抱えていた右下の第一大臼歯を抜いてもらった。いまそこは歯抜けの状態である。  20代前半で虫歯になったこの第一大臼歯。虫歯部分を削って金属の歯冠をかぶせてもらったが、そのうちに直下の歯肉が腫れるようになった。今考えると神経を抜く根の治療がうまくいかなかったのだと思う。ぷくっと膨らんだところはつぶすと血膿が出た。幸い痛みはなく、仕事が忙しいためやり過ごした。若い時分だからよかった。  その後、歯科医師の話を聞く機会があり、「歯のメ

    • 映画「室井慎次 生き続ける者」ネタバレあり

       「室井慎次 生き続ける者」を見た。それほど熱心な「踊る大捜査線」のファンでもないが、室井慎次というキャラクターが好きなのかもしれない。織田裕二の青島も案外というより、かなり好きなほうで。  映画館の周りは、かなり高齢者を含む中高年層が多かった。シリーズを見届けたいという思いがあるんだろうな。  新聞の映画評に「ドラマ少なめ」とあったが、私はドラマ少なめでもいい映画だと思った。柳葉敏郎が室井という役をやり遂げ成仏させた。すごい、よかった。  約束を果たせず出世もできずえらくも

      • 書評「巨人軍vs.落合博満」中溝康隆著(文藝春秋)

         1994~1996年の3シーズンをジャイアンツの四番を張った落合博満。FA加入した40歳の四番バッターは、ジャイアンツOBを中心とした野球評論家から厳しい目を向けられていた。落合は、相手チームや対戦投手以前に、チーム内外の厳しい目と戦わなければならなかった。このノンフィクションは、当時の週刊誌記事、マスコミ情報を丁寧に集めて、逆境と戦った落合の巨人時代を今によみがえらせている。  当時、Gファンではあったが社会人になりたての頃で、ジャイアンツの戦いぶりやチーム事情を細かくフ

        • 総選挙 政治とカネの問題、早く片付けて

           10月27日投開票に向けて始まった総選挙。裏金問題を最大の焦点として、野党は自民党を攻め立て「選挙で裏金議員が当選したらみそぎが終わったとして問題がなかったことにされてしまう」などと訴えている。政治的な駆け引きなんだろうが、もういい加減にしてほしい。ほかにたくさん問題があるじゃないか。  民主主義の制度からすれば、当選は有権者が「問題なし」と認めたということで、ほんとうに「みそぎは済んだ」ということにしてOKだと思う。いつまでも政治とカネを国会でだらだらと取り上げていたら、

          「アオのハコ」書評 写真はアオのハトです

          抑制された「好き」という言葉 56歳男性は、おそらく世の人の属性で「恋愛」や「青春」とは最も縁遠いところにいる存在だろう。その最もターゲットにされていない対象の心に、青春恋愛漫画の「アオのハコ」が深々と刺さってしまった。  10月に始まったアニメを見て、アマゾンで1巻を無料で読んだ後、コミックス17巻を大人買いして一気読み。まんまとはまったものである。こんなにまぶしい青春恋愛ものをなんの抵抗もなく受け入れられるのだと自分自身が驚いた。テレビドラマを筆頭にした恋愛物語に興味がな

          「アオのハコ」書評 写真はアオのハトです