映画 mommy 〜和歌山毒物カレー事件〜
9/7現在、東京では渋谷のシアターイメージフォーラムでしか上映していないmommy。
和歌山毒物カレー事件から26年目。
犯人は本当に林眞須美さんなのか。
当時物的証拠とされたものは本当に証拠なのか。
あらゆる角度から検証、事実を追っていく。
私はもともと死刑制度には賛成の立場だった。
しかし冤罪の恐ろしさを知り、死刑制度を知れば知るほど賛成とは言えなくなった。
だからこの映画も見なければならないと思って渋谷に足を運んだ。
映画をこれから鑑賞する人もいるから内容には触れないが
顔出しで映画に出演されている被害者家族の方に頭が下がる。
林家の息子さんも。
真実はわからない。
だけど、証拠とされていたものがこんなにも曖昧で、
誰が犯人ともなり得る内容だとするなら怖い。
当時のマスコミや世間の雰囲気。雰囲気に弱い日本人。
映画を見る前から感じていたことだが
再審してもいいのではないか。
この映画、考えさせられることも多いんだけど、ファニー。
笑いあり、シリアスあり、映画として楽しめる。
二村監督にとってこの映画は天命のような。
出会ってしまった、やらねばならぬ、そんな力強さを感じる。
ちなみに田端のシネマチュプキで扱って欲しい。
と思っていたら、9月中旬からチュプキでも上映。
よかった。