認知症患者の幻覚・妄想のアプローチ
認知症患者の中には幻覚や妄想を経験する方がいます。
これらの症状は看護師にとって注意が必要であり、適切なアプローチが求められます。
今日は以下に、入院患者への対応の具体例を紹介しますね。
1. 安心感の提供
対話:
幻覚や妄想に陥っている患者さんに対して、恐れや不安を軽減するために対話を行いましょう。
例えば、幻覚が現実ではないことを優しく説明し、安心感を提供します。
いつも「そんなのないよ!何言ってるの!?」なーんて言ってませんか??
そんな時は「本当?子供?でももう子供も心配だし、そろそろ横になって寝ようか」などの一言の方が、意外と落ち着くかもしれませんよ
聞き手としての存在:
患者さんが自分の体験を話す場を提供し、理解しようと努力しましょう。
彼らの感情や体験を尊重し、受け入れることが大切です。
彼らには何が見えてるのでしょうか?
もしかして過去に体験したことや不安な気持ちがそうさせているのかもしれませんよ?
2. 安全な環境の整備
危険防止:
幻覚や妄想によって危険な行動を取る可能性がある場合、安全対策を施しましょう。
例えば、鋭利な物を取り除いたり、監視を強化したりしまょう。
怪我をしては元も子もありません、お互いに。
落ち着いた空間:
幻覚が増悪する環境要因を排除し、落ち着いた雰囲気を提供します。
口頭で大きな声や強い口調で話していませんか?
それだけで不安や幻覚を増強させる原因となります。
3. 薬物療法
医師・薬剤師とのカンファレンス:
幻覚や妄想が患者さんの生活に深刻な影響を及ぼす場合、医師・薬剤師の指導のもとで適切な薬物療法を検討しましょう。
薬物療法は個別の症状に応じて選択されます。
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