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水素療法を行う医師の先生方へ ~ 水素療法をサポートする玄米発酵品(FBRA)のヒドロキシラジカル消去能のエビデンス

 過剰な活性酸素は有害とされているが、活性酸素のうち、スーパーオキシド・過酸化水素・一酸化窒素等は、細胞内の情報伝達や殺菌機能などに役立っている。しかしながら、ヒドロキシルラジカルは生理学的役割は知られておらず、生体内で消去する機能がないため、徹底的に消去するべき対象分子とされている。1)

近年の研究により、水素分子はヒドロキシルラジカル以外の活性酸素種に影響せず、ヒドロキシルラジカルだけを選択的に減少、効率的に細胞を防御することが分かってきた。1) さらに水素分子が多くの疾病の予防効果の可能性を示す論文が増えてきており、水素ガスの吸引などの「水素療法」「水素健康法」が注目されている。

長年水素の研究に携わる法政大学教授の宮川路子先生は、水素療法にFBRA(玄米・胚芽・表皮を麹菌で発酵させた食品 Fermented Brown rice and Rice bran with Aspergillus oryzae)の摂取などを組み合わせた独自の「水素栄養療法」を提唱している。2) FBRAに関する40以上の学術論文より、水素療法とFBRAを組み合わせるメリットは以下と想定される。

1 FBRAを摂取すると、「腸で水素が発生する」ことが分かってきた。FBRAに含まれる食物繊維をエサに、大腸内の腸内細菌が水素ガスを発生させていると考えられる。水素ガスを吸引する水素療法が広がりを見せているが、24時間吸引し続けることは出来ない。吸引していない時間でも、毎食FBRAを摂取し続けていれば、水素が体内にある状態を維持できることが期待できる。2)

2 水素の最大の機能は「ヒドロキシラジカルの消去」であるが、FBRAにも「ヒドロキシラジカルを消去」する機能があることが、富山医科薬科大学(現富山大学)、岐阜大学での研究により、明らかになっている。水素吸引ができない時間でも、FBRAを摂取し続けることで、ヒドロキシラジカルの消去が期待できる。

富山医科薬科大学(現富山大学)での研究により、UVや鉄によって人工的に発生させたヒドロキシラジカルに、FBRAを反応させると、67.5%(UVによる発生)、34.4%(鉄による発生)の消去能があることが明らかになった。3)  さらにFBRAを摂取させたラットでは、ヒドロキシラジカルがDNAにダメージを与えた際に生成する8-OHdGの血中濃度が減少した。実験結果の解説はこちら

岐阜大学での研究は、生まれつき銅が過剰に肝臓に蓄積するLECラットを使った実験である。肝臓に銅が蓄積すると、銅によりヒドロキシラジカルが発生し、肝炎が発症してしまうが、LECラットにFBRAを摂取させると、肝臓内のヒドロキシラジカルを消去し、肝炎の発症を遅らせることが明らかになった。4) 実験結果の解説はこちら

3 FBRAに含まれる機能性成分を調べた結果、ヒドロキシラジカルを消去する成分が見つかった。玄米に多いフィチン酸、発酵により約250倍に増加するエルゴチオネインなどが、複合的に働いていると考えられる。FBRAに含まれる機能性成分の分析結果はこちら

このように水素療法にFBRAを補うことで、より効率的にヒドロキシラジカルを消去できることが示唆される。

玄米発酵食品(FBRA)を試してみたい 医師・歯科医師の先生方へ

FBRAを試食したい先生方には、見本をお送りしていますので、以下までご連絡をお願いいたします。またFBRAについてのご質問も受け付けております。
株式会社 玄米酵素 水野知光
mizuno@genmaikoso.co.jp


参考文献
1)Nature Medicine 2007;13:688–694
2)宮川路子著「最強の水素術」サンライズパブリッシング 2023:350-355
3) FOOD Style21 1999.9 (Vol.3 No.9): 32-37
4)Oncol Rep. 2006 Apr;15(4):869-74.

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