オールドボーイ
日本の漫画が原作だということで、設定が「本当にそんな場所あるのかよ」という引っ掛かりを感じながら物語が進む。
ラストの展開は秀逸だが、どうしても「こんなことありえない」が付き纏う為、感動が薄まる。
キリスト教の教義がベースにあるのだろうが、「そこまでしなくても」も感じた。
2D格闘ゲームのような横位置での格闘シーンもあるため、監督はポップカルチャーに影響を受けていることが伺える。
つまりこの作品は漫画、ゲームの実写化の色合いが強い。
そういう点で見れば、日本のアニメの実写化作品群と比べると、かなり良質な部類である。
ただ、例えばアメリカのヒーロー物が、原作を踏襲しつつも、映画としての意義、面白さを獲得しているのとは違い、「オールドボーイ」は、短編の漫画で見たら大満足していたかもな、と思わされた。
タランティーノが大絶賛なのは、なんか分かる。