2023年全日本フィギュアスケート選手権男子シングル最終グループが最高すぎた
お久しぶりです!スケオタのおかげんです。
前回の更新から2年も経ってしまいました。
2023年全日本フィギュアスケート選手権男子シングルが近年稀にみる接戦だったので、noteを更新してます。
今年の男子シングルは、もーーーただただ最高でしたね
はい。とにかく胸熱でした。
ショートプログラムが終わって、最終グループ全員に表彰台のチャンスがあるという状況。
そんな最終グループの6人を振り返っていきます
2023年全日本フィギュアスケート選手権男子シングル最終グループが最高すぎた
1番滑走:友野一希選手
ベテランと呼ばれる年齢になった友野選手。
今シーズンのフリーはこれまでとは違ったしっとりとした音楽。
はつらつとした、スピード感のあるステップやコレオがとっても素敵な選手でしたが、今年は新しい一面を見ることができました。
なんというか、品がプラスされて一段と魅せられる演技でしたよね。
ミーシャ・ジーさんとタッグを組んで数シーズン経ちますが、さらに魅力がましたシーズンだったと思います。
2番滑走:佐藤駿選手
佐藤選手は、演技を見て昨シーズンよりも進化を感じた選手の一人です。
高難度ジャンプを跳び注目を浴びたこともあって、「ジャンプの天才」評されていますが、今年はスケートそのものの質が上がったように感じました。
演技冒頭の振り付けは、彼の作品の中に誘われているような感じ惹きつけれますよね。
あわよくば、、、なんですけど。
拍子の変化、リズムの変化にもっとマッチしていたらもっともっとメリハリの効いた良いプログラムになったのかなぁ、、、なんて思ってしまいました
3番滑走:三浦佳生選手
いま日本男子のなかで勢いのある選手の一人。
グランプリファイナルと全日本と体調が整っていないなかでの気迫のある演技に心打たれた人も多いのではないでしょうか。
ショートプログラムで最後のスピンが0点になってしまって思うように点数が伸ばせなかったのが、今大会で一番悔しかったのではないかと、、、。
その悔しさを晴らすかのようなフリーの演技。
グランプリシリーズでも同じようなことが起きていたので、「なぜそうなってしまうのか」原因究明をして世界選手権で悔いなく演技をしてほしいところ。
彼の持ち味はスケートのスピード感。
音楽に合わせて、スケートの質、スピードを変化させられるのがいいですよいですよね。
だからこそ音楽の盛り上がりに沿ってスピードが上がっていくのがめちゃくちゃカッコよいなっていつも思ってます。
スピードに乗ったまま幅のあるジャンプを跳ぶので見ていてとっても気持ちがいい。
1番の見せ場?かはわからないけど、ジャッジの目の前で勢いよく止まって、顔を上げるフィニッシュも最高ですよね。
4番滑走:鍵山優真選手
今シーズンから岡本の大好きなカロリーナ・コストナーをコーチに迎えた鍵山選手。
推しと推しがタッグを組む、というスケオタにとって最高な展開。
北京オリンピックのときも申し分にないぐらいに質の高い演技だったけど、コストナーがコーチについたことでさらに表現面に深みが増しました。
そして演技冒頭の4回転サルコウの美しさたるや、、、。決まった瞬間、よし!!って思わず叫んじゃいました。
鍵山選手のスケートって、スピード感のあるスケートの伸び、の中に絶妙な緩急があるのが本当に素晴らしいと思うんです。
そこにローリー・ニコルの見事な振り付けが絡むという大変美味しいフリープログラムになってます。
このプログラムの見せ場は演技後半の曲調が変わってからのステップだと思ってます。
全日本では少しつまづいてしまっていたけど、だんだんと音楽が速くなっていって、彼のスピードも勢いを増していく。
音楽のアクセントにビタッとハマっているのを見るのはとーーーっても気持ちがいいんです。
ショートプログラムも最高なんでぜひ見てほしいです!
5番滑走:山本草太選手
今回の全日本選手権最終グループの選手で唯一ショート・フリー共にノーミスをした山本草太選手。
昨シーズン、グランプリファイナルで銀メダルを獲得しましたが、直後の全日本では思うような演技ができず悔しい思いをしている選手の1人。
度重なる怪我でスケートから離れていた時期もあった彼の完璧な演技に、スケオタの涙腺はぶち壊れました。
怪我の原因にもなったトリプルアクセルを跳ぶときは、いつも「決まれ!!」って祈って、ジャンプが決まるたびに、「よし!!」、「よし!!」って声をあげちゃいました。
山本選手の魅力は伸びと深みのあるスケーティング。
フリーのコレオの伸びやかさ、スピンの速さすごく好きでした。
シーズン前半の成績の影響で世界選手権の代表にはなれず、四大陸選手権の代表になりました。素敵な演技を期待してます。
6番滑走:宇野昌磨選手
接戦の男子シングルを制したのは、宇野昌磨選手。
今シーズンはジャンプよりも表現面に重きを置くとインタビューなどでお話ししていることが多かったですが、これまで以上にスケートと音楽の親和性が高まった演技をされているなと思いました。
演技に没入するあの集中力は本当にすごいですよね。
フリーのおもしろいところは、前後半の音楽の違い。
後半の音楽はエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」という作品。
神秘的な作品で、非現実的な世界に迷い込んだ感覚に陥る音楽。
ピアノのシンプルな分散和音と揺蕩うようなヴァイオリンの旋律。
時折聴こえてくる低音域や高音域のピアノの音色がアクセントになっています。
カラダをなめらかに動かすところ、スピードをつけて動かしてしっかり動きを止める、動きのメリハリ、緩急がしっかりとしているからこそ、このシンプルな音楽とうまく調和できているんだろうと思いました。
世界選手権でどんな演技を見せてくれるのか、今から楽しみですね!