AI(ChatGPT/Claude) に科研費申請を手伝ってもらう
このNoteを読んででできるようになること
ChatGPT に申請書を作成してもらう
申請書をChatGPT に批評してもらって改善点をあげてもらう
主なターゲットは若手研究、基盤Cです
領収書発行も可能です(下記リンク参照)。https://note.com/info/n/n71210c24717c
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更新履歴
2023.03.01 初版
2023.03.19 アイディア出しについて追記
2023.03.31 申請書の作成について追記
2023.04.02 プロンプト部分をコード表示に変更
2023.04.05 概要のパターン2、自己改善プロンプトを追記
2023.04.07 応募者の研究遂行能力および研究環境を追記
2023.04.18 報告書を作成するプロンプトを追記
2023.05.11 アイコン作成について追記
2023.05.29 作図のヒントを得るプロンプトを追記
2023.08.01 Custom instructionを使って役割を振るやり方を追記
2023.09.05 概念図の作成のヒントをもらうやり方を追記
2024.03.24 Claude3用のpromptを追加
2024.06.19 Gemini1.5Proについて追記
2024.06.21 Claude3Sonnetについて追記
2024.08.02 Artifactsを利用した模式図の作成を追加
2024.09.29 モデル推奨順を修正
知見が蓄積されたり新しいツールが出たら加筆していきます。本技術を取り巻く環境は非常に速いスピードで変化していますので出来る限り最新の知見にアップデートするよう努めて参ります。加筆に伴い値上げさせていただく可能性がございます。
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はじめに
現代のアカデミアにおいて、医師や研究者は科研費を含む助成金の申請に多くの時間を費やし、本来の研究や実験に割くべき時間が奪われるという深刻な問題に直面しています。また本業以外の雑用などに追われる状況も多く、貴重な研究時間を確保することが一層困難になっています。
この記事ではアカデミアで時間を削られている先生方を対象に、ChatGPT/Claude3 に科研費申請の下書きを手伝ってもらうやり方を紹介します。ただし基本的には(当たり前ですが)核となる革新的で魅力的な研究アイディアが必要です。アイディアがいまひとつ魅力に欠ける場合はChatGPT/Claude3 に壁打ち相手になってもらってアイディアや表現をブラッシュアップしてもらう事も出来ます。最終的には科研費申請にかかる労力を本来の研究や実験に活用できるようお手伝いをさせていただくことを目指しています。
ただし、科研費申請書へのこの技術の応用は、センシティブな側面もあり、賛否両論が存在することは承知しております。また、このテーマについての意見形成が十分に行われていないため、本技術の利用に当たってはある程度のリテラシーが求められると考えられます。そのため、本Noteはペイウォールを設定し、有料とさせていただいております。
さらに、望んだ出力を得るためのプロンプトエンジニアリング(命令を試行錯誤して調整すること)にも時間がかかっております。この点についても、私の時間への対価としてご理解とサポートをいただけることをお願い申し上げます。プロンプトの内容は当然ですが申請書の記載指示事項を転載しただけではなく教科書で推奨されている内容やプロンプト芸を盛り込んでいます。
Claude3.5Sonnetについて(2024.06.21追記)
2024年6月21日にAnthropicからClaude3.5Sonnetが発表されました。
ベンチマークでもGPT4oに勝っており、個人的な印象でもGPT4oよりも癖が少なく論理的な文章の構成に優れていると思います。そのためChatGPTのGPT4oよりもClaude3.5(Sonnet)の使用を推奨します。Claude3.5はChatGPTPlusと同様月額20ドルで使用可能で有料ユーザーの入力はモデルの学習に使用されない事になっています。利用制限はありますがClaude3.5 (Sonnet)は無料でも使えます。
Gemini1.5Proについて
Gemini 1.5 Proは、日本語のタスクにおいて非常に優れた性能を発揮します。2024年8月のアップデート後に日本語タスクを含めChatBotアリーナで1位になっています。(出力の差はClaude3.5SonnetとGemini1.5Proの間では私にも甲乙付け難いです。ただ個人的にはClaude3.5Sonnetの方がUIが好みです)以下に、その主な特徴をまとめました。
最大200万トークン(約140万単語)のコンテキストウィンドウを備え、長文の要約や複数の文書の比較が可能
高度な推論と分析
専門的な質問に対しても、旧世代のGeminiを上回る成績を収める
本Noteをお読みいただくことで、先生方の科研費申請プロセスが効率化され、研究活動がさらに発展することを願っております!
参考図書
申請内容が重要なのはもちろんですが、内容もさることながらフォントや体裁の整え方も非常に重要だと思いますのでその辺りは教科書を購入して読むことをお勧めします。申請書の読みやすさがそれだけで大きく変わり、採択に近づくと思います。下記の本はこのpromptでも参考にさせていただいており必読です。
まず一冊読むならこちらから。何をどう書くかに加えて、図の入れ方、フォントなどの見せ方なども非常に勉強になります。本自体のレイアウトも見やすくて読みやすいです。
余裕があるなら定番のこちらも読んでみてください。
申請書の枠内のパートごとの分量はこちら👇が参考になります。
ChatGPT/Claude3を科研費申請に使用する際の注意点
ChatGPTは平然ともっともらしい嘘をつくので必ずファクトチェックはしてください。
2024年9月29日時点において私個人の使用モデルの推奨順は①ChatGPT(o1-preview)、②Claude3.5 (Sonnet)、③Gemini1.5Pro、同率で③ChatGPT (GPT-4o)となっています。o1-previewが一番与えた情報から文章に少し広がりや深みを与えてくれる印象がします。
2024年8月11日時点において使用モデルの推奨順は①Claude3.5 (Sonnet)、②Gemini1.5Pro0801、③ChatGPT (GPT-4o)となっています。より良い文章を書くにはClaude3.5 Sonnet(月20ドルの課金必要)を使用することをお勧めします。申請書を書く1ヶ月だけでも課金した方が良いです。どうしても課金したく無い場合はこちらからGemini1.5Proを使用してください。ChatGPTはユーザーからのフイードバックで強化学習を行っており、promptも学習の対象となりますが以下の設定でオフにできます。Claude3.5の課金プランでは学習には利用されないことになっています。ただし個人情報など通常ネット上に公開しないようなことは入力しないよう気をつけてください。
AIで科研費申請する本手法は自己責任のもとに用いてください。本手法でいかなる不利益がおきた場合にも私は責任を負い兼ねます
こんな方にお勧め
申請書に適切なフィードバックをくれる人が周りにいない
科研費申請、研究助成の申請書に実績、自信のない方
ChatGPTのpromptが自分でうまく作成できない方(ただし全くChatGPT/Claudeに触ったことがない人には不親切な解説になっている可能性があります。)
こんな方には購入をお勧めしません
科研費申請、研究助成の申請書に圧倒的な実績、自信のある方
ChatGPTのpromptに精通している方
一応筆者の科研費、助成金の戦績(代表研究者のみ)を恥ずかしながらdiscloseしておきます。この程度の者が書いているという認識でご購入ください。研究が臨床系なのもありますが1000万円以上の大型予算の取得の経験はありません。
若手研究採択2回(2勝1敗)
基盤C採択(1勝)
JST創発不採択(2敗)
民間助成金など 10回受賞
論文作成promptとセットだと少しお安いです
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