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動物の形態を模倣する気功『五禽戯』

ユニークすぎる動物のモノマネ気功  


wrote by はーろん
五禽戯(ごきんぎ)は、中国の後漢の名医の華佗(西暦紀元25年-220年)が
創作した気功法です。

華佗


華佗は、五種類の動物、虎・鹿・熊・猿・鳥 の動きの特徴を研究。


動物の動作や形態を観察する華佗

五禽の動物を真似し、臓腑・経絡学・中医学説を結びつけ、経絡を疎通させ、気血を調和することができる養生気功(ラジオ体操みたいなもの)を創作しました。

五禽戯


中国の後漢といえば三国志の時代です。
魏の曹操に仕え、神医とも詠われた中国史上の名医。
曹操お抱えの軍医でした。 
華佗は麻酔薬を使い、世界で初めて開腹手術をした名医でもあります。



私がハマった「三国志」のドラマでは、軍師の司馬懿が何かにつけて五禽技を舞うシーンがありました。
華佗は魏の兵士達にも五禽戯を指導したようです。
戯の兵士は強かったと称されたのは、案外、五禽戯で鍛錬していたかも知れません。

ドラマのエンドロールで司馬懿が五禽戯(ごきんぎ)を舞うシーンがとても好きでした・・・ちなみに「鹿戯🦌」の段です。

 鹿戯
第二式 鹿抵


例えば、上に添付した司馬懿の動作写真は鹿戯(鹿のモノマネ)です。
指先は鹿の角を表現しています。
第三式 鹿抵(鹿が後ろをみる)のんびりと優雅に振り返る仕草を真似ているところです。

腰の横へのひねりは、脊柱を十分に回転させるので、腰の筋肉量を増加させ、腰回りの余分な脂肪がたまるのを防ぎます



次に、五禽戯の熊戯(熊の動作)の写真を見てください。

第六式 熊晃 (熊が体を揺らす) 熊のずっしりした歩き方を表現

第三戯  熊戯(パーソナルトレーナー亀梨淳之介)

体を左右に揺らし、片脚股関節を挙げ、微振動を加えてズッシリと着地。
落ち着きの中に熊の俊敏さを秘めます。

=作用と効果=
股関節と周囲の筋力を強め、バランス能力を高めます。
下肢の筋力低下、損傷、膝痛、骨粗鬆症を予防改善します。

現代の「健身気功・五禽戯」は、古代からの導引術(心身鍛錬術)や吐納術(呼吸法)に基づき、虎、鹿、熊、猿、鳥の動きの特徴を深く研究し、
生体工学に基づいて鍛錬する健身気功法に創編せれましった。
また中医学に関する臓腑・経絡・気血の働きも取り入れた健身気功法になっています。

楽しんで動物を真似ていることで、腰を軸として上下肢あらゆる方向に動かし、脊柱の可動域を広げ、頚椎、胸椎、腰椎などの部位が効果的に鍛えられているワケです。また、手足の指等の関節運動を重視しています。
それにより末梢神経の血液循環を強化し、同時に普段動かさない筋肉や、重視されない筋肉が鍛えられます。

私、一押しの「健身気功・五禽戯」は、とてもユニークであり、健身、健脳、健脚を伴う健全な気功法だと思います。

= by はーろん まみ= 





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