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酒蔵に閉じ込められる。

昔の話で恐縮です。

隣が伯父さんの家、造り酒屋だった。
出入りは自由で造り酒屋全体が、私一人の遊び場だった。

ここの主は、伯父さんと親父の父親である、お祖父さんだった。
お祖父は私にはとても優しかった。(幼稚園児の頃だと思う。)

1. 植木の枝を切る。(自分なりに植木屋さんの真似をしたつもり。)
2. 大きくて立派な上がり框に絵をかく。(絵はあまり覚えてないが何色か
  のチョークで描いていたので、酷いものだったと思う。)
3. 包丁を2種類の砥石で研ぐ。(これが一番好きで楽しかった、やはり大人の真似で、研いだ後の包丁の刃のほうを、親指でスリスリして切れ味を確かめていた。今考えるとかなり危険な遊びだった。)

 このくらいのことをすると、不思議とお祖父さんは、怖い顔をしながらも「しゅうぼう、駄目だよ!」というくらいで済んだ。

 しかし親父(誰彼か報告がいく)ときたら、私をいきなり羽交い絞めにして裏にある酒蔵に閉じ込めたものだ。私が暴れて泣き叫ぶけれど、親父は容赦しなかった。
 別にぶたれたわけでもなく、酒蔵に放り込まれたわけでもない。
とにかくすぐに真っ暗な酒蔵に閉じ込められた。

 その頃は酒の匂いのする真っ暗な酒蔵は、恐怖そのものだった。(今は1日ずっと閉じ込められていたいけど!)

 年に3~5回あり、この回数がなかなかのもので、しょっちゅうではなく、時々なので、効果はかなりのものだった。
そんなことでイタズラは徐々に減る方向に向かった。

 ある冬の日、突然の(当時は雪国と言われていた。)豪雪になり大騒ぎになった。
 一晩で60cm以上降り、雪かきが非常に大変になる。ドアは雪の重みで、開かなくなるところも出てくる。雪の重さが想像以上のものであることがよくわかる。

 根雪ではないので酒蔵の屋根の雪は、蔵人(職人)たちが手分けして放水で除雪を試みていた。意外とすぐに溶けるものである。
 当時はその地域は、地下水が豊富で水道施設は必要ではなく、どこを掘ってみも地下水が豊富だった。それに地下水は暖かく雪を解かすにはもってこいだった。
 ハッキリは覚えてないが2~3日雪が降り続いたため、自衛隊が派遣され、本当に大事になった。記憶ではこの1回きりの派遣だったのではないかと思う。
 
 自衛隊が派遣された後は、見事なくらいに雪が片付けられていた。
 子供ながら、見事なものだと感じていた。あの濃い緑色の沢山の車両の印象はとても強いものだった。

 現在でも突然のドカ雪が降ることがあります。 
 今年は日本海側は大雪の可能性があると言われているので、そちらに車で行かれる方は十分準備をしていかないと、とても危険です。
 雪の経験がある方はある程度の想定は出来るでしょうが、経験のない方は情報を十分に集めてから向かったください。雪のあまり降らないところも十分な情報が必要です。

 冬用タイヤ、チェーン、スノーブラシ、
牽引ロープ、スコップ、ブースターケーブル、
非常用毛布や防寒具、懐中電灯、飲料水、
ホッカイロ、携帯の充電器、等々


 とにかく最近は不安定な天候なので、いつでも突然はやってきます、せめて上記のような装備は必要だと思います。

 穏やかな日々が続くことを祈ります。

※酒蔵の画像はイメージですが、右側半分は結構似ている。

読んで頂き誠に感謝申し上げます。



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しゅうぼう
パリに向け日々精進してまいります。