ハイアール衣類乾燥機

アメリカから帰国したとき以来同じ場所に住んでいるが、当時は物干し台のようなものが一切なかった。

僕たちは衣類乾燥機に慣れているので、できる限り容量の大きな日本製の機種を購入した。しかし、数年程度で動かなくなってしまった。

家内も国際学校で教職に就いたため、ますます衣類乾燥機が必要になった。一週間に一回ぐらいしか洗濯をする時間の余裕がなかったからだ。

丁度少しでも住めるようになるよう10年ほどかけて少しずつ家の改装を始めたのもこの時期だったので、下町にあった輸入家電の店と知り合いになって、日本を離れた西洋人が残したワールプールの乾燥機を中古で購入した。

当時はアメリカの家電は不思議なほど長持ちするよう作られていて、新品なら軽く25年は使えると言われた。その乾燥機が先日35年ほどでやっと壊れた。

もう、日本ではアメリカの乾燥機はほとんど売られていない。ヨーロッパ製の乾燥機は、機種も少なく値段も高い。ミーレなども評価が高いものの、アメリカ製の乾燥機ほど十分に乾かず、吊るして乾燥を終わらせるなど、余分な手間がかかる。

困りに困って検索していたら、家内がハイアールの乾燥機を見つけた。サンヨーを買い取った中国の会社で、サンヨーの技術があるので品質はなかなか評判がいい。容量もアメリカの三分の2程度だが、もうすぐ家内も引退するので、そこまで大きい必要はない。

値段も日本製と変わらない。

コストコオンラインを通じて購入できるので注文して今日届いた。

普段の量の洗濯物は簡単に入り、パネルの操作は日本語だが、家内でも使える程度に簡潔だ。

非常に楽に乾燥することができた。後はどれぐらい保ってくれるかだ。乾燥機は洗濯機よりも構造が単純な傾向があるので、少なくとも10年ぐらいは使えると期待している。壊れる前に家内も引退しているだろうから、その時には物干し台を使用することに決めた。