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最近読んだ本(8)|「青くて痛くて脆い」 #12

住野よるの「青くて痛くて脆い」を読みました。
前々から気になってはいたものの読む機会を失い続けてそのままになっていたところ、Kindle Unlimitedで見つけたので読んでみることにしました。

《あらすじ》

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。―それから3年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。

“青くて痛くて脆い/住野 よる【著】-紀伊國屋ウェブストア”.紀伊國屋書店. https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784041090152,(参照2024-8-14)

タイトルの通りです。
まさに「青くて痛くて脆い」って感じの青春小説でした。

登場人物の誰にも共感できず、誰に対しても薄っすらとした嫌悪感がありました。
恐らく自分の中にも登場人物たちと似たような部分があり、それを投影しているからだと思います。

主人公が誤った正義感から友人を傷つけてしまったように、以前の自分も似たようなことで友人と衝突したことを思い出しました。
その時の私は傲慢にも「私がその間違った認識を正してあげなければ」と思っていましたが、結果的に関係が悪化しただけだったので、今思えば何も言わずにそっとしておけば良かったなと思います。

この経験から私は「そもそも他人の人生など本質的には自分とは何の関係もないのだから、余計な口出しはしない方がお互いのためである」ということを常に念頭に置くようになりました。
何事も適当にスルーしておくのが楽に生きるコツのような気がします。

話が逸れましたが、青春の青臭さみたいなものが詰まった話だったので学生〜20代前半の若者には刺さるのではないでしょうか。


気になった方は是非読んでみてください。

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