「読み研 夏の大会」に行く
慕っている先生に教えていただき、先週末に「読み」の授業研究会 夏の大会に行ってきました。初めての参加でした。代表を秋田大学名誉教授の阿部昇先生が務められていて、私の母方の叔父も秋大の人で小学校長時代に国語教育に力を入れていたと聞いていたので、勝手にご縁を感じたりしていました(笑)
いつもは言語聴覚療法や発達障害がテーマの勉強会にばかり行っているので、会場はほぼ学校の先生で埋め尽くされテーマは通常級で行われる国語授業の方法論に関する大会というのは、私にはとても新鮮でした。
こっそりひっそり一人で参加したびびりの門外漢でしたので、あまり突っ込んだ質問等はできなかったのですが、特にはある先生の「( 小説読解でクライマックスとなるべき場面はどこかを生徒たちにしぼらせていく指導方法を検討している際に )でもまずは、子ども達がクライマックスを見つけられるようにならないといけないんですよね」といったお言葉や、また別の先生の「今の子ども達って、間違うことをとにかく嫌がるから、間違っても大丈夫だよということをわかってもらうまでが大変じゃありませんか?」といったお言葉に、とても大きく頷いてしまいました。心に残っています。
私自身はここのところずっと、国語の学習は果たして、ASD傾向が強くいわゆる認知の歪みといった特性などにより対人関係に困難やトラブルを抱えているお子さんの、現状打破の一助になり得るんだろうかと考えてきました。読解課題を進めることによって自分の意見(=ときにはそれが思い込みであったり )以外の考えも他の人には存在している可能性もあると気付けるようになるのか、もしかしたら自分と相手との間には誤解が生じる可能性もあるかもと含みを持たせた対人交流ができるようになるのか、と。相手に100%非があると考え責めたり攻撃したりたたきのめしたりするその前に、“ちょっと待った”と思えるようなすきまを作る思考方法を獲得することは可能なんだろうかと。また、語彙世界が豊かに広がることによって、自分が知っている・正しいと思っていること以外にもいろいろな世界や考え方があることを知っていけるようになるのだろうか。そんなことを考えての参加でした。
答えはまだ見つかっていませんが、私と一緒に学んでいってくれるお子さん方と共にこれからも少しずつ成長しながらじっくり考えていきたいと願っています。
2日間にわたった今回の勉強会。夜は会場そばの商店街のはしっこに素敵~な沖縄料理屋さんを見つけたのでそこで1人🍍泡パイサワー(泡盛パイナップル・サワーなんだって)を飲んできました。
おいしかった。
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