アダルトチルドレンかもと言われて腑に落ちた話
夏にヒプノセラピーに行った。
ほんとうに気まぐれというか、ネットで記事を見て面白そう!と興味本位で行ったのだが、結果的にとても自分の為になった。
ヒプノセラピーは文字通り催眠療法ということで、いきなり「はい催眠にかけますよ」というところから始めるのかなと思っていたが、最初にカウンセリングがあった。
そこで現在の状況や生い立ちについて話をし、今自分が抱えている悩みについてどのような療法でアプローチするかを考えるのである。
まず、心理テストのようなものをやって自分の思考パターンを知る。
私は自己肯定感が低く、抑圧が高いらしかった。批判する心も少し高かった。
わかる。
私は事あるごとに自分を否定する癖がある。ちょっとしたことでも「わたしは社会不適合人間、うっかり生まれた失敗作」と考える。
逆に自分が正しいと思っている人がどうにも苦手でもある。
「おい、お前も朝1で自分はダメ人間生まれてきてすいませんって思えや」とか思っている。いやな人間である。
自己肯定感については家庭環境の影響が大きいらしい。両親についての話になった。
基本的に両親は私たちの教育にために生きていたと思う。
2人が2人のために楽しんでいるという様子を私はあまり知らない。
とにかく「勉強していい学校に行って公務員になりなさい、そのためにお父さんとお母さんはこんなに働いてるんだよ」と言われてきた。
今の年齢になると言いたかったことはわかるし、私もそんな人生を選べていたらよかっただろうと思う。
そこでカウンセラーの方に「お前たちがいなければと言われたことはありますか?」ときかれて驚いた。
それは我が家の汎出用語、耳タコ案件だったからだ。
勿論両親は悪意があって言っているのではない。
「お前たちがいなければお父さんお母さんは楽しく暮らせてるんだぞ(だから頑張りなさい)」
「(グルメ番組を見ながら)お前たちがいなきゃこういうご飯も食べれるんだがね〜」
「(激しい夫婦喧嘩後)お前たちが居なければ離婚して自由になってる」
私もそういった言葉に傷ついたという記憶はない。
ただ単に「フーン、せやろな」と思っていた。
私たちが負担をかけているのは知っていたから。
そしてもう一つ思い出したことは、うちでは小さい頃からよく
「子供が3人は多い、出来の悪い子を丁稚奉公(もしくは親戚)にやる」
と言われていた。
そしてどこかに電話をするフリをし、それは私たちが泣いて謝るまで続く。
私と姉は赤ちゃんの頃実際にそれぞれ親戚宅に預けられていた。
それは嫁姑問題が絡んでいたらしくほとんど無理やりだったというが、それもあって私にとっては「他所にやる」というのは説得力を持っていたのだ。
なんだか急に色々思い出して私は鳥肌が立った。
続けて「自分は必要ないとかいなくなりたいと思っていませんでしたか?」ときかれてまた驚いた。
そうなのだ。自分がいなければいいのに、といつもそう思うのだ。
うちには兄と姉がいる。
両親が離婚をやめてまで熱望した子供がちゃんと男と女で両性いる。
私って貧乏になってまで産む必要ありましたぁ??と思うのだ。
出来がいいならまだしも、場面緘黙児だったし、いじめられっ子で、登校拒否児で…
「アダルトチルドレンってご存知ですか?」
聞いたことはあるが意味は知らない。自分には関係のない単語だと思っていた。
「よければ調べてみてください」と言われ、帰り道で調べた。
あまりにも当てはまり過ぎて「ヒェー」と電車待ちのホームで声が出た。
6種類のざっくりとした分類があったが、私は「ロストワン」にぴったり当てはまっていた。
私以外こんなに意味もなく生きづらい人居るのか?と思っていたらちゃんと居たのだ!しかも大きな分類のうちの一つ!多分めっちゃ居るのだ!よかった〜!
テンションが上がった。
そして驚いたのは、兄も姉も当てはまっている。
分類は違うがちゃんと兄妹3人アダルトチルドレンであった。
今人生でメンヘラ最盛期であろう姉に絶縁していなければ教えてあげられたのだが…きっと気持ちが楽になるだろう。
時が遡るがカウンセリングではその他にも私は「HSP」であろうということ(この間テレビでやってて驚いた)も知り、何だか今までフワフワしていた息苦しさが少し落ち着くような、なんだか救われた気持ちになった。
ヒプノセラピーでは色々なことがありとても面白かったが長くなったので割愛する。
今までセラピーやカウンセリングというのは敷居の高いものと思っていた。
ちゃんとした悩んでいる人が行くもので、自分のような「生き辛さ」くらいで行くものではない、みたいな。
でもこの夏私は今まで30うん年悩んできたことの理由を少し知れたような気がした。
急に自分の人生がちゃんと自分のものであると感じられたような感じもする。
今までは自分の人生をどこか他人事のような、いつ捨ててもいいような価値のない空虚なものだと思っていたけど、私にも私でいろんな要素が詰まっていたのだ。
少し自分が好きになれた。
悩み自体はすぐには解決しないが、自分の考え方や悩み方を知れば解決方法も見つかるかもしれない。
体質改善の一環と思って行ってみるのもいいかもしれない。