上都集 - 示現体編 1

霊能力者というものは基本的にテレパスであり、霊会話、次元会話を常とする者たちだ。能力別に見ていこう。

自分は接続師で、神と人、人と人、精霊と精霊を繋ぐもので神の代行として現実界に力を影響する役目を背負っている。もちろん神が認めるほどの信頼性、技術力が人格に備わっていないとなれない。現実界での信頼性も然り。悪魔や神にやりたい事をやらせて振り回されても尚生き抜く術も必要。ガジェットという立ち位置で例えばアプリケーションソフトのCDrom、電源アダプタなどの役割だ。アプリケーションを多数持っていて互換性の為に拡張子も多く持っていなければ対応できない。

2つ目には開坐師。人と人を繋ぐ為に場を作る人。起動師とも言う。場を起動して他人の接続を切ってあげることまで面倒を見なくては出来ない。一般人に対しての起動は恐らくは人によって違うタイプを見なければ試みないほうがいい。タイプは2種類あり、

視眼師つまりは目で聞くタイプでプログラムされやすい者が多い。言葉を目で聞く為目に入った文字をすぐさま行動に移してしまうのでテレパシーを目で聞く場合も同じく情報に振り回される。その分自らが枠と限界を定める努力をする場合、職業的には楽であろう。

もうひとつは次元師。次元の構造を理解し感覚で通常次元会話を行える者。OSを担う者で自ら立ち上げたシステムを現実世界、次元世界にまで推し広げて重ねて観ることができる能力者。個人の感覚技術や感覚能力によって伸び代は多岐に渡り個人の現実能力、とりわけアートに関する活かし方を生業とする者が多い。

接続師と起動師の他に、もうひとつは
破界師と呼ばれる者がいる。精神プロダクトを製作し己の能力を分け与えることも可能だが、基本的にこの者達の役目はルールに囚われない事にある。精神的に想像力が現実的な能力より突出していて現実化が不可能な為に精神性をプロダクトに変換して使う為、他人の為でなく自分のためにのみ使う事が必要。
次元構造も特異な為破界する事にのみ生命の意義を見出す事が多い。ゲーム世界の反転や性変換、ルールの造り替えでB技の様な世界を持つ。常識が通じない。

破魔、降魔、呪印、呪符、祝詞、結界、憑依などは技術名で、それらを専門的に生業とする事はできない。何者かになる前はこれらの五種類に分類される。上記の役目や使命を果たす事を自覚したならば現代世界における霊能師と言える。

あえてもうひとつあるとすれば、次世代の異端である阿留魔師。使う事を意識せず、通常の人生を生きる者達。現実的な手段で見えない霊界や次元界を解釈し処理する者たちだ。科学が量子や業子を凌駕し始めてしばらく経つが我々の未来に霊能が中心となる世界はあるとは思えない。それらの者が市民権を得る事は台頭しないし脅威だと囚われない事にある。
通常の新世界に霊此岸が重なり次元会話が発生し気の力が作用する事が当たり前に理解される時代に人生を送る普通の人類がいる事はそれらの者達も能力者と見なければ我々は自らを理解できない。

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