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第3回 GIGA×AI探究セミナー 開催レポート

第3回 GIGA×AI探究セミナー 開催レポート

一般社団法人GENEBOXと函館思考ツール研究会が共催と言う形で教員研修を行いました。

2024年、GIGAスクール構想開始から4年目を迎え、GIGAのその先の未来を見据える重要な年となりました。この節目に、「第3回 GIGA×AI探究セミナー in 中富良野」が開催されました。テーマは「GIGA実践の現在地点とこれから」。全国各地、そして北海道内から教育関係者や有識者が集い、GIGAの現在地と未来について熱い議論が交わされました。

基調講演と提案

セミナーは、デジタル社会における教育の在り方についての基調講演から始まりました。情報化社会において、生徒たちがデジタル技術を適切に活用し、責任ある行動をとれるようにするための体系的な指導の必要性が強調されました。また、AIの進化についても触れられ、AIが単なるツールではなく、個人の生活を豊かにするパートナーになり得る未来が示されました。

多様な実践報告

セミナーの中心となったのは、全国各地の教育現場からの実践報告でした。小学校、中学校、高校、さらには幼稚園や特別支援学校など、様々な教育現場におけるGIGAの活用事例が紹介されました。

  • AIリテラシー向上のための教材開発や、地域素材を活用した総合的な学習の取り組みなどが報告されました。

  • ICT教育が子どもたちの可能性を広げる事例、特に感覚過敏な子がタブレットで絵を描くことに成功した事例は、ICT教育の多様な可能性を示唆するものとして注目を集めました。

  • 学校全体のDX化を推進し、クラウドを活用した業務効率化児童の主体的な学びを支援する事例も紹介されました。

  • ICTを単なる道具としてではなく、学びのツールとして使いこなせるようにするための授業実践や、子どもたちの意見を尊重したICTの利用時間設定など、新しい試みも報告されました。

  • 低学年児童のICTへの過度な集中を、学習活動への積極的な参加によって克服した事例や、タブレット貸与式「ミニ先生」制度保護者の不安解消のための取り組みなど、学校全体でICT教育に取り組む事例も共有されました。

  • ロイロノートPadletClassroomなどのアプリを組み合わせた協働学習や自己評価の促進、AIを活用した生徒の意見分析による効果的な学習指導など、先進的なICT活用事例も紹介されました。

  • 地域住民や専門家とのオンライン交流による児童の視野拡大、地域産業との連携による児童の主体的な学びを促す実践なども報告されました。

  • 生徒一人ひとりの理解度に応じた学習を可能にする**「問題の達人」**や、Google Classroomを活用した課題の個別化など、ICTを効果的に活用した実践が共有されました。

  • 特別支援学校におけるICT活用の重要性、情報モラル教育生成AIの活用など、生徒たちの自立を支援する取り組みが報告されました。

  • **ヒーロー「ニシナカジャー」**を軸に、児童がICTを活用し地域の魅力を発信する事例も紹介されました。動画制作や音楽制作など、多様な表現活動を通して、児童の創造性やICTスキルを育む効果が報告されました。

座談会

セミナーの締めくくりは、ICTが教育現場にもたらす変化と課題、教員の意識改革の必要性などについて話し合う座談会が行われました。ICTを単なるツールとしてではなく、教育の目的や生徒の成長を軸にどのように活用していくべきか、活発な意見交換が行われました。

まとめ

**「第3回 GIGA×AI探究セミナー in 中富良野」は、GIGAスクール構想の現在地と未来について、多角的な視点から議論を深める貴重な機会となりました。参加者からは、「教師の仕事とは何かを改めて考えさせられた」「デジタルシティズンシップ教育についてもっと勉強したい」「ICTを活用した外部との連携や地域への発信に興味を持った」**などの声が聞かれました。

GIGAのその先、「NEXT GIGA」に向けて、教育現場におけるICT活用の重要性と可能性を改めて認識させられるセミナーとなりました。今後も、このような機会を通じて、教育関係者や有識者が共に学び、未来の教育を創造していくことが期待されます。

詳しい報告書はコチラから

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