ネッテル・ワールドへのご招待
こんにちは、現代書館営業部です。昨年12月刊行のグアダルーペ・ネッテル『花びらとその他の不穏な物語』、各所で盛り上がっております🌵🥀今回はネッテル関連イベント、書評、書店さまでの展開やフェア情報をお届けいたします。
『花びらとその他の不穏な物語』は、2021年刊行の『赤い魚の夫婦』に続く2作目の日本語訳です。ネッテルについて詳しくは『赤い魚の夫婦』訳者の宇野和美さんによるあとがきを公開しています。ぜひご覧ください。
外国文学をあまり読まずにきた人生ですが、ぐいぐい読み進めずにはいられないおもしろさでした。個人的には「桟橋の向こう側」が好きです。読み終えてから冒頭のエピグラフに戻って痺れました。
ちなみにメキシコでの刊行は『花びらとその他の不穏な物語』が2008年、『赤い魚の夫婦』が2013年です。どちらから先に読もうか迷われている方のご参考になればと思います。
【イベント情報】
今週末の2月4日(土)、千代田区立内幸町ホール国際交流事業「メキシコ文化フェア」内で、『花びらとその他の不穏な物語』『赤い魚の夫婦』訳者の宇野和美さん、スペイン語文学者の柳原孝敦さんのトークショーが開催されます。直前の宣伝となってしまい恐縮です……。
イベントは入場無料、トークショーは13時45分からです。「メキシコ文化フェア」の詳細は下記リンクをご参照ください。
会場では『花びらとその他の不穏な物語』と『赤い魚の夫婦』の販売をおこないます。販売は11時ごろをめやすに開始します。12時ごろからは訳者の宇野さんもお越しいただける予定です(ご希望があればお手持ちの本にもサインをしてくださるとのこと!)。おまけの特製しおりもお持ちいたします。お立ち寄りいただけたら幸いです。
【書評情報】
各社新聞の書評欄で『花びらとその他の不穏な物語』を取り上げていただいた中から、いくつか抜粋してご紹介いたします。
鴻巣友季子さん(翻訳家)
大塚真祐子さん(書店員・三省堂書店成城店)
長山靖生さん(評論家)
中野善夫さん(英米幻想文学研究家、翻訳家)
ネッテルの魅力を凝縮した文章を寄せていただきました。書評をふまえて作品を読むとまた違った味わいを得られます。ありがとうございました!
【フェア情報】
紀伊國屋書店新宿本店さま
エスカレーターで2階に上がってすぐの場所で、既刊『赤い魚の夫婦』とあわせて盛大に展開してくださっています(感謝と敬意を込めてネッテルタワーとお呼びしています)。美しく迫力のある陳列、不穏さ漂う「10の質問」が目を惹きます。
こちらの「10の質問」、なんと文芸ご担当者さまのオリジナルです! 刊行まもない12月から2月現在に至るまで大きく取り上げてくださり、たいへん励みになりました。まだ展開してくださっているので、どうかネッテルタワーをお見逃しなく🥀
紀伊國屋書店吉祥寺東急店さま
文芸・文庫ご担当者さまによる新春推し本フェア「読書って、すごく密なので」に『花びらとその他の不穏な物語』を選書していただきました。
フェアは2/28まで、詳細は上記のリンクからご確認いただけます。選書の紹介文もサイトで公開されています。1冊ずつ添えられた紹介文や店頭のポップからご担当者さまの熱意を感じ、その中に選んでいただいたことをうれしく思います。私も店頭で『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』を購入しました。
紀伊國屋書店新宿本店さま、吉祥寺東急店さまには大展開とフェアのお礼を兼ねて特製しおりをお持ちしました。特典付き書籍として店頭で販売してくださっています。特製しおり、書店さまからご要望いただけたらどしどしお作りいたします。お気軽にご連絡ください!
『花びらとその他の不穏な物語』訳者あとがきで、宇野さんは「ネッテルは、特別なもの、特殊なものを排除しない。むしろ賛美し、日常と地続きで描く。ネッテルの物語世界は、分断しがちな現代社会と対極にあるのかもしれない。」と書いていらっしゃいます。誰しも抱えるいびつさや欠落を描き出すネッテル・ワールド、さらに広がっていくさまを見てみたいなと思います。そしていつか長編作品の翻訳をめざして、営業部としても引き続き盛り上げてゆきたいです。