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今回のCSWへの参加を最初の1歩に!地方×LGBTQ+をテーマに自身の活動に繋げたい!
現在、3月にニューヨーク国連本部で開催の「ジェンダー平等を議論する国際会議(国連女性の地位委員会)」に参加し、日本の若者の声を世界に届けるべく、ジェンカレ初のクラウドファンディングに挑戦しています。
このnoteでは、「国連女性の地位委員会(CSW)」に参加するメンバーがどのようなことをきっかけにジェンダーに関心を持ち、CSWで何を学びたいのかを紹介します!
佐々木崚真(りょうま)のプロフィール
神奈川県横須賀市出身。横浜市立大学に通学。ジェンカレ1期生として参加し、2期以降は事務局として、プログラム運用に関わる。「地方×LGBTQ+」に関心がある。
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ジェンダーやLGBTQ+に関心を持つようになったきっかけ
私がジェンダーやLGBTQ+の課題に関心を持つようになったのは、母の経験と自身のセクシュアリティへの葛藤からです。
小学生の頃、母が職場での男女差別を理由に躁うつ病を発症し、寝たきりの生活を余儀なくされました。それまで活き活きと働いていた母が急激に変わってしまった姿を目の当たりにし、心を痛めながら看病に明け暮れる日々が続きました。
また、自身のセクシュアリティへの悩みや葛藤を感じ、「なぜ自分は『男らしく』振る舞えないのだろう?」「同性を好きになる自分はおかしいのか?」等の悩みを抱え、どうしたら自分らしく生きられるのかについて悩み続けてきました。
当時はこれらがジェンダー課題だとは思っていませんでしたが、高校(国際学科)の授業でジェンダーについて学ぶ機会を得て「これまで抱いていた違和感はジェンダーに繋がっているのではないか。」と考えるようになりました。
課題解決のためのアクションを踏み出す
高校卒業後、現在所属している「ジェンカレ」の代表である櫻井彩乃さんと出会いました。この出会いが私にとって大きな転機となり、それまでの母や自分自身を正しく理解しただけでなく、社会全体の課題としてジェンダーやLGBTQ+について捉えるようになりました。
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「ジェンカレ」では、日本におけるジェンダー課題を深く理解するために10回以上の講義を受講し、その成果を自分自身の行動として具現化するための「My Action Plan(MAP)」を作成しました。
私はこのコミュニティで初めて自身のセクシュアリティをオープンにしました。これまで身内や親しい友人に話をしたことはあったものの、広く自分のセクシュアリティをオープンにしたのは初めてでした。どのような反響があるのか不安ですごく緊張しましたが、他のゼミ生たちが温かくかつ真摯に受け入れてくれたことにより、「今の自分のままで良いのかもしれない」と安心できるとともに自己肯定することができました。
その後は、自身のセクシュアリティをオープンにした状態でLGBTQ+に対する正しい理解を浸透させるための活動にも挑戦しました。具体的には、母校(高校)で「LGBTQ+当事者が過ごしやすい環境を作るための取り組み」についての授業を実施するというものでした。様々な壁に直面しながらも恩師の先生はじめ多くの方にご協力いただき、高校生に当事者の声を伝えることができたと感じています。また、私に共感してくれる生徒も複数いて「これまで誰にもセクシュアリティを相談できなかったが、今回の授業が心の支えになった。」等の言葉をもらいました。
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「LGBTQ+×地方」私が持つ課題意識
私は、地方におけるLGBTQ+当事者が抱える孤立感や支援の不足に強い課題意識を持っています。
特に地方では依然としてジェンダー差別が強く、誰にも自身のセクシュアリティを相談できず、「自分が悪いのではないか?」と悩んでしまっている若者が多くいると思います。彼らの悩みはメンタルヘルスにも大きな影響を及ぼし、時に自殺の道を選んでしまう人もいます。実際に10代LGBTQは過去1年に、約50%が自殺念慮、15.0%が自殺未遂、40%が自傷行為を経験したという調査もあります。(『LGBTQ子ども・若者調査2022』)
このような中で私は、地方でLGBTQ+の当事者たちが「自分らしく生きて良い」と思えるようなコミュニティをつくり、カウンセリングなどの支援が必要な若者に対しては専門家への橋渡しができるような存在になりたいと考えています。そして、LGBTQ+当事者が抱えるニーズをより正確に把握し、地域全体で支え合える仕組みも構築して行けたらと考えています。
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CSW参加にあたっての想い
今回参加するCSW(国連女性の地位委員会)は、国際的な合意形成が求められる場であり、LGBTQ+に関する議題は宗教や文化的背景の違いから議論が難しいのが現状です。しかし、まずは当事者である自分自身が日本NGOや各国のNGO、若者と連帯して声を上げることが物事を前に進めるうえで大事だと思っています。
また、CSWに参加することで、変革のためのアクションやアドボカシースキルを身に着けたいと思っています。CSWは、これまでアドボカシー活動をしてきた方々との繋がりや取り組みを伺う絶好のチャンスです。この場で、次のアクションに繋がるスキルを身に着けてきます。
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最後に
「私はLGBTQ+の当事者ではないから関係ない」と思われる方もいるかもしれません。しかし、日本の人口の約10%が当事者と言われており、私と同じように自身のセクシュアリティに悩んでいる人があなたの近くにもいるかもしれません。
かつての私のように今もなお暗闇の中で悩み、生きることに希望を持てていない若者がいます。
私だけではLGBTQ+当事者全員の声を代弁するようなことはできません。しかし、少しでも自身のセクシュアリティに悩み社会で孤独感を持つ人が減るようにアクションを起こしていますし、今回のCSWへの参加はその大きな一歩となると考えています。
皆様から受けたご支援は、日本のジェンダー・セクシュアリティの課題解決を目的とした活動に活用させていただきます。
ぜひご支援・拡散のほどよろしくお願いいたします。
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