【リフォーム現調シリーズ】第4弾:洗面所の現場調査
水回りに注目した現場調査について、数回にわたってお伝えしているリフォーム現調シリーズ。前回まではトイレ、浴室の現場調査についてお伝えしました。
▽前回の記事内容はこちらからご覧いただけます。
今回は第4弾!洗面所の現場調査の概要や注意点についてお伝えしていきます。
【リフォーム現場調査】:洗面所リフォームのきっかけ
洗面所は洗濯器、洗面台、脱衣所など色々な役割を担う場所です。そのため、洗面台の老朽化、洗濯機の買い替えに伴う模様替え、収納力UP、浴室リフォームのついでに、など洗面所リフォームには多様なお客様からの要望が伴います。
まずはお客様がどのようなリフォームを求めているのかを把握することが最も重要です。水道設備業者、内装業者、電気設備業者など、実施する工事内容に合わせて担当する業者が異なるので、現調での情報はかなり重要になります。
では、現場調査は何に気を付けて実施すれば良いのでしょうか。
洗面所リフォーム時の基本的な確認事項
洗面化粧台は、いくつかのメーカーが様々な形のものを出しています。 洗面台人気ランキング 2022年(参照:リフォームのリノコ)も出ているので、これを参考に、最近のトレンドを追いかけてみるのも良いかもしれません。 とはいえ、お客様が設置したい洗面化粧台がきちんと入るのか、現場調査で調べましょう。
①設置する壁・スペース・高さ
まずは洗面化粧台を設置する壁の状態を確認します。壁の下地が設置に耐えうるのか、また不陸がないかをチェックし、必要なら追加工事も計画しましょう。
つぎに浴室のドア枠や分電盤などが近くにないかを見ます。それらが隣接している場合は、ドア枠や分電盤との干渉がないか、引き出しが開けづらかったりしないかなど、確認しなくてはなりません。
マンションの場合は、限られたスペースにピッタリと合うような、特殊寸法の洗面台が設置されている場合がほとんどです。現調時にサイズを確認し、リフォームで新たな洗面台を設置するときにはミリ単位でサイズが指定できるタイプの商品や現場でサイズが調整できるものを選ぶと良いでしょう。
また、利用する方によって洗面台の適切な高さが異なります。洗面ボウルが高すぎると、水が腕を伝って服が濡れる可能性もありますし、低すぎると腰に負担がかかります。どれくらいの高さにするのかを決めるために、現在の台の高さを測ったりお客さまと話をして想定しておくことも必要です。
②水栓金具の確認
洗面化粧台を変える時はもちろん、水栓金具や給排水に関するリフォームをする場合は金具の品番や配管状態も撮影しておくと便利でしょう。 品番は蛇口の近くなどの品番シールから確認することができます。また、水栓金具の全体が写るように写真を撮っておくと、後で見返したときにイメージがしやすくなります。
③洗濯機の防水パン
防水パンは洗濯機から水漏れが起こった際に浸水を防いだり、普段の使用で発生する湿気による床の傷みや騒音を防ぐために設置されます。 近年は大きなドラム式の洗濯機が増え、防水パンの大きさが合わないこともすくなくありません。
防水パンを変えたいという要望があったときにどのくらいの大きさの防水パンを設置できるのか、そもそも防水パンを設置するべきか、など検討する必要があるので、しっかり現調をしておきましょう。
④室内の確認
まずは窓の高さや位置、形や大きさを確認しましょう。窓の位置によっては洗面台や鏡が設置できないことがあります。
また、大きなシングルガラスが設置されている場合、冬場の洗面所の寒さが厳しくなります。脱衣状態でその洗面所内にいると、ヒートショック*を起こす可能性が高まります。状況を見て、寒さ対策等の提案をするのも良いかもしれません。
このほかにもコンセントや浴室との段差、入口の段差、床材や天井材、壁材、梁の奥行きと高さ、床下点検口の有無と仕上げなど、室内はくまなく調べましょう!
まとめ
今回は洗面所の現場調査についてお伝えしました!
洗面所のリフォームは浴室と一緒に実施されることも多いので、前回の浴室リフォームの現調記事も参考にしてみてください。
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