マガジンのカバー画像

トヨタ流開発ノウハウ|設計者のためのテクニカルマガジン

33
トヨタの設計には、競争に勝ち残れる考え方やノウハウがあるのです。このコラムではそれらを1つひとつ紐解(ひもと)いていきたいと思います。
運営しているクリエイター

#変化点

変化点内容に対する横並びとは|トヨタ流開発ノウハウ 第22回

◆現状の設計手法について 現状の設計の進め方の多くはモジュラー設計(流用設計)です。 ただし、標準化したモジュールを流用のみで新しい製品を創造することは難しく、必ず新しい設計要素を組み込まなければなりません。 新しい設計要素を組み込まなければならない原因は、標準化したモジュールを未来に起こるであろう市場のトレンドを全て予測し、組み入れることができていないことです。 しかし、お客様の多様化が進んだ今の市場を見ていると、全ての市場のトレンドを予測することは不可能に近いでし

DRBFMの正しい使い方|トヨタ流開発ノウハウ 第9回

DRBFMを使えていますか?設計者の皆さんは問題の未然防止を常日頃考え、問題が発生しないよう対応策を設計内容に反映していることでしょう。 しかし、問題の未然防止の考え方や対応策が設計者の頭の中にしか残っていない場合が多いのではないでしょうか?特にベテラン設計者は、過去からの不具合事象や最近発生したクレーム内容が頭の中に叩き込まれており、1人で不具合・クレームに対する全ての対応策を検討してしまうことが多いのではないでしょうか? このように設計者の頭の中に問題の抽出や対応策