第521回:中国、暗号通貨と全面戦争開始の背景に、見え隠れするエバーグランデの影
市場が荒れております。株式市場も荒れ、暗号通貨市場も荒れ、為替市場も珍しくドル高(円安)で荒れております。株式市場については、本稿でかねてから指摘し続けているエバーグランデ(中国恒大)ショックが主因であり、FRBはテーパリングを早めに行うことで市場を安堵させる試みです。暗号通貨については後述する中国政府の厳しい姿勢が嫌気され売られております。ドル高についてはFRBのフォワードガイダンスが効いているように思いますが、理屈を超える値動きが展開されており、正確にはその要因の捕捉ができません。仮説ベースでは、こちらも後述するインフレ(正確にはスタグフレーション)の影が緩やかに影響を及ぼしているように思いますが、まだ断定はできません。
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