大学教員公募~賞与の確認方法~
今回は賞与の確認方法についてお話ししたいと思います。
大学教員公募についてまとめたマガジンも販売していますので、興味のある方は是非ご参照ください。有料、無料の記事を含めて、現在45本程度詰まったものです。
賞与について
※もしかしたら以前も同様の記事を書いているかもしれないのですが、記憶が定かではないため、同じ記事となっていましたら申し訳ありません。
先にお断りさせていただきます。
さて、大学教員公募の数が徐々に増えてきており、公募人事が本格化する夏を迎えようとしております。
そのような中で、転出先を決める最重要事項ともいえる項目が「待遇」だと思います。
もちろん、研究環境や立地、学生の質など、何を重要視するかはそれぞれですが、待遇というのは生活に直結する事項ですので、昔も今も最重要事項の一つといえるでしょう。
中でも、多くの方が気になる内容として「賞与」の有無、割合が挙げられます。
基本給はもちろんのこと、賞与がどれだけ支給されるのか、というのは待遇の項目の中でも気になるところかと思います。
ただ、大学教員公募のサイト「jrecin」にも賞与の割合を書いているのは大手の大学のごく一部であり、仕様の改正によっておおよその年収は書かれるようになったものの、賞与についてピンポイントで書かれていることは非常に稀です。
そこで、今回は賞与の割合について確認する方法についてお話します。
①事務職員の公募を確認する
jrecinではなく、公募を出そうとしている大学のホームページから、事務職員の公募が出ていないかチェックしてみましょう。
事務職員の公募が出ていた場合、そこの待遇に賞与の割合が書かれていることがあります。
もちろん、事務職員と教育職員の割合に違いがある可能性は否めませんが、私が知る限りでは、賞与の割合を事務と教員で変えている大学はありません。
そのため、事務職員に支給される賞与の割合は、そのまま教員にも当てはまると考えてよいかと思います。
jrecinでは基本的な情報の項目が決まっているため、備考欄などを使って積極的に賞与の割合を開示している大学は少ないと感じるのですが、大学独自の公募であれば、開示項目は様々となります。
そして、多くの大学では、「モデル給与」というものを載せている場合があり、30歳、40歳など、節目となる年齢ごとのモデル給与が掲載されていることがあります。
その中に、賞与の割合も記載されていることがあるのです。
そのため、公募を出してみようと決めた大学があれば、同時に事務職員の公募についても調べてみてもよいかもしれません。
基本的に、事務職員に手厚い待遇を準備している大学や、待遇について詳細に開示している大学は経営が安定している印象です。
②転職サイトをチェックしてみる
現在は様々な転職サイトが作られており、そこに書かれている書き込みからも賞与の割合について確認することができます。
サイトはできるだけ大手であり、口コミや書き込みが多いサイトのほうが情報の信頼性が高まります。
ただ、口コミというは誰でもどのように書くことができるため、元々信頼性が高いとは言えません。
そのため、いろいろな口コミを確認したうえで、総合的に信憑性のある情報なのかを判断する必要があるでしょう。
(※一方で、内部でしか知りえない情報なども掲載されていることもありますので、お宝情報が載っている可能性もあります。)
ある程度同じような情報が見られたのであれば、おおよそその情報は信頼できると判断できるかもしれません。
待遇面に関する口コミは他の項目と比べても数が多い印象ですので、参考までに確認してみるとよいでしょう。
※ほとんどの転職サイトでは会員登録が必要であり、すべての口コミを見るためには、自分が口コミを書き込む必要が出てくるサイトもあります。
③ネットで賞与について調べてみる
最後は純粋に公募に出そうとしている大学の賞与について、ストレートに探してみるという方法です。
「○○大学 賞与」などといったキーワードで探してみてもよいでしょう。
私立大学の場合、数年前まで教員や職員の平均年収や職位別の最高年収、最低年収などを公開していましたので、少し古い情報になるかもしれませんが、賞与の割合が載っている場合があります。
といいますか、いまさらとなってしまいますが、国公立に関しては、基本的に国家公務員に準拠するところがほとんどですので、おおよその賞与が予測できます。
また、棒給表なども開示されていますので、棒給表と開示されている年収から、賞与が大体どの程度なのか、ということが分かりやすいです。
話を戻しますが、私立大学については、職員の給与や賞与を開示された情報を基にまとめたサイトなどもありますので、信頼性はともかく、参考にしてみるとよいかもしれません。
今回は賞与の確認方法についてお話ししました。
地方の小さな大学、短大、専門学校などであれば、学校の規模に比例して、情報も少なくなります。そのため、ネット上ではとらえきれない部分も多々ありますが、探すだけ探してみてもよいのではないでしょうか。
キャリア形成を優先する場合、給与や賞与は二の次になる場合もありますが、生活をしていく上では確認せざるを得ない情報ですので、参考にしていただけたら幸いです。
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