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いとととと視力はどうやって出会ったのか?

どうも、現四通信編集長のいとととです。
今回は、現四通信編集部のメンバーである視力さんについてお話しします。視力さんは、現代4コマを初期から支えてくれている存在です。


ですが、どのようにして視力さんと関わるようになり、なぜ現代4コマに参入してきたのか、皆さんご存知でしょうか?

何者?

今回は、そんな視力さんとの出会いについてお話ししたいと思います。


いととと、批評を求める

まだ「現代4コマ」という名前が生まれる前のことです。
私は4コマ漫画や、後に「現代4コマ」と呼ばれるようになる抽象的な4コマを制作していました。

しかし、どこか物足りなさを感じていました。
というのも、批評が足りないと感じていたからです。

アートの世界では、作品そのものも大事ですが、それを言葉で解説する文章や批評文も非常に重要です。
最近では、「言語が強い人がアート界で優位に立っている」という話題も注目されているほどです。

当時、私はアートに強く興味を持ち始めており、そのことをよく理解していました。
自分の不思議な作品も、誰かがその面白さや良い点を批評してくれたら、もっと成長できるのではないかと感じていたのです。

いととと、視力を見つける

自分の作品に共感してくれそうな感性を持った人を探すため、私はネットでさまざまな批評や感想レポートを読み漁りました。
「この人の感じ方は自分に合うな」と思える批評文を書いている人を探していたのです。
そこで見つけたのが視力さんでした。

視力さんは、お笑い芸人サブカルチャーを中心に、さまざまな批評文を書いている方です。

どの批評も面白いですが、特にタモリさんへの考察や、永野さんを高く評価しているところに惹かれました。

また、視力さんは、何かを否定するのではなく、興味を持った対象を純粋に批評するスタイルを貫いています。
この精神性が、私が目指すものと共鳴していると感じました。

で、どうしよう

インターネットの世界でぽつんと存在する面白い批評家、視力さんを見つけたものの、「どうしよう?」と悩みました。
どうやって視力さんに自分の存在を認知させればいいのか?

どうやら視力さんはTwitter(今はX)もやっていて、そこでもさまざまな批評(というか感想文?)を書いていることがわかりました。

そこで、私はすぐにTwitterをフォロー。すると、なんとフォローバックが!

「お、やった!」と思った私は、ブロック覚悟で思い切って直談判することにしました。TwitterのDMで視力さんにメッセージを送ります。

「僕の作品も視力さんに批評して欲しい」

すると返事が。

「フォローありがとうございます」
いとととさんの漫画、いつも楽しく読ませてもらってます

なんと、視力さんはすでに僕の作品を読んでくれていたのです!
こうして、視力さんとの交流が始まりました。

視力との交流

その後、私たちはDMを通じてさまざまな話をするようになりました。
視力さんのグッズデザインも手掛けたりして、交流が深まっていきます。

売れた!

そうこうしているうちに、現代4コマという概念も誕生し、現代4コマ投稿祭も開催。視力さんも積極的に参加してくれました。

また、視力さんは現代4コマから発展した新ジャンル、「コマ4表現」も創始。
すごい勢いで進んでいきます。

また、そんなときに視力さんから教えてもらったのが
MollsoftVaporwaveといった音楽ジャンルでした。

そして、視力さんとの会話の中で、Vaporwaveが私のやってることと似ている、という話になったのです。

そして、そこでの音楽に関する話が、後に網膜音楽網膜ボカロへと繋がっていったのだと思います。

ここらへんの話はいつか現四通信ラジオで話せたらいいなと思っています。

現四通信ラジオ

また、

こんな感じで他愛のない会話もよくしていました。

一緒に遊ぶように

視力さんと一緒に美術館にも行くようにもなりました。

抽象画やマティス、キュビスムなどの作品を鑑賞して、感じたことをカフェで語り合うひとときは本当に楽しい時間でした。

現代4コマの今後についても話し合ったり、次に何をしたら面白いかというアイデアを共有し合うこともあり、とても充実した時間でした。

このとき、視力さんは美術館で見た抽象画に影響を受けたコマ4表現も制作。

また、いつの間にかパフェズムも誕生。視力さんとの交流が相互に良い影響を与え合っていると実感しました。

当初は批評を書いてもらいたくて視力さんにアプローチしたのですが、気がつけば視力さんは批評家からアーティストへと進化していたのです。
これは予想外の展開でしたが、嬉しい誤算でした。
視力さんのおかげで現代4コマはどんどん広がっていったのです。

現代4コマ展の成功

現代4コマ投稿祭の開催がきっかけで、現代4コマには参加者が増えていきました。
この流れで、私は現代4コマの個展を開くことに。

視力さんにも協力してもらい、前日の準備中は「マイケル・ジャクソンじゃなかった」という作品で大いに盛り上がりました。本当に楽しいひとときでした。

個展の当日も、視力さんは在廊してくれて、来場者にいととと作品の解説を担当。
実際、私よりも視力さんの方がいととと作品に詳しいと評判でした。
私はというと、他の来場者に「これはどういうことなんでしょう?」と話しかけたり、来場者に「こういう意図だと思います」と言われて「なるほど~」と返すなど、来場者との会話を楽しんでいました。

こうして視力さんの支えもあって、現代4コマ展は大成功を収めました。

その後

その後も、視力さんはコミティアで私がサークル参加するときには駆けつけてくれたり、いつも私を支えてくれています。

視力さんのサインもあるぞ!

そして、視力さんたちと現四通信というフリーペーパーを一緒に始めることになりました。

今では、現四通信は現代4コマやその他の面白い概念を取り上げるメディアに成長しています。本当にありがとうございます。

そして、視力さんだけでなく、いとととは多くの方々に支えられていると感じています。
みなさま、いつもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。


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