プラネタリウム「宇宙劇場」②はじまりがあるから終わりがある「星になるまで music by ACIDMAN」
①に引き続き、郡山駅前にあるプラネタリウム「宇宙劇場」のプログラムについての感想です。今回紹介するのは、ACIDMANの大木伸夫氏がプロデュースしたプラネタリウム番組「星になるまで」。この番組も8月で終了しています。情報が古くてごめんなさいm(_ _)m
8月の「宇宙劇場」の「銀河系ツアー」の感想はコチラ↓
You tubeに予告編がアップされていました。
少し前に別のプラネタリウムで投影されていたようですが、今回ACIDMANの「アルマ」が8月に郡山市でおこなわれたAPRIM2023のテーマソングに起用されたため、郡山市の「宇宙劇場」での投影が決まったようです。
※APRIM(エイプリム)=国際天文学連合(IAU)主催のアジア太平洋地域の天文学に関する国際会議。今年は郡山市で開催されました。
「星になるまで」の予告編はコチラ↓
「ALMA」の動画もありました!
APRIM2023パブリックレクチャーを拝聴。その感想記事はコチラ↓
(宇宙にまったく詳しくないので、まあまあ理解できたところしか書いていません。ごめんなさいm(_ _)m)
プラネタリウム作品「星になるまで」は、ACIDMANの音楽に乗せて、ヴォーカルの大木伸夫氏が、宇宙の神秘、その創生と終焉などを紹介するというもの。前回ご紹介した「銀河系ツアー」もそうでしたが、こちらも本当に映像が美しく、それに乗せて流れるACID MANの音楽も胸に迫ってきました。正直感涙しました(T-T)
番組は「銀河系ツアー」と同様、学芸さんによる「当日の星空」の解説からスタートし、「星になるまで」に続きます。
冒頭は大木伸夫さんによる、南米チリの標高5000メートルのアタカマ砂漠に建設されたアルマ望遠鏡の紹介。「ALMA」のPVをここで撮影したことが語られます(え? 標高5000メートルで!?)
国立天文台の紹介によると、「アルマ望遠鏡は小さな望遠鏡を広い場所にたくさん並べ、それらを連動させて1つの巨大な望遠鏡として機能させる『干渉計』と呼ばれる仕組みを使っており、口径12メートルのパラボナアンテナ54台と口径7メートルのパラボラアンテナ12台の、合計66台を結合させることで、1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています」とのこと。
国立天文台のページにも掲載されていますが、番組では何台もの小型の望遠鏡が砂漠に並び、天を見上げている、なんだか不思議な光景が映し出されます。
天を見上げて、何かを待っているような………あ、そう、なんとなくモアイっぽいかも?
続いて、アルマ望遠鏡がとらえた美しく神秘的な宇宙の姿が映し出されます。「銀河系ツアー」の感想にも書きましたが、輝く星雲、鉱石のような星雲……やはり星雲は宝石の結晶を含む鉱石に似ているような気がします。
「ダークマター」のイメージ映像も美しかった。
「ダークマター」は、その名の通りの暗黒物質。目には見えないけれど、宇宙空間にあるもの。
APRIM2023のパブリックレクチャーでは、村山斉先生(カリフォルニア大学バークリー校教授で、東京大学特別教授)が「ダークマター」を“星のおかあさん“と呼んでいました。
「ダークマター」は暗黒物質なので、目には見えません。分かっているのは、「宇宙空間にそういうものがある(らしい?)」ということだけ。だから、今回の映像はあくまで“イメージ”なのですが、次から次へと降り止まない雪のように降り注ぐ青く光るダークマター。美しかったです。
そして、ACIDMANの「世界が終わる夜」に乗せて、大木さんが語る「地球の最期」。せつないメロディーの「世界が終わる夜」。「消えてしまうだけ」というフレーズが胸に迫ります。そう、わたしたちも地球も太陽も、太陽系が位置する天の川銀河も、いつか“消えてしまう“。
「世界が終わる夜」公式動画はコチラ↓
ナレーションの中で、大木さんがおっしゃっていたように、宇宙の謎はまだまだ解明されていませんが、「ただ一つ、分かっているのは終わりがあること」(文意)。わたしたちの未来が、地球が、銀河系がどうなるのか、正確には分からない。だけど、いつか終わりが来る。それだけは確かなこと。
そう分かってはいても、「世界が終わる夜」をBGMに映し出される映像はせつなく、胸が痛くなりました。
今から何億年後かはわかりませんが、赤茶けた地球に隕石がぷつかり、彗星がぶつかり、地表で爆発が起こり、太陽系も銀河系も爆発していく。赤茶けた地球の映像だけでも胸が痛む……どうか核戦争とか第三次世界大戦とかではなく、地球が普通に惑星としての役目を全うできますように!
特に「消えてしまうだけ…」のフレーズに乗せて、地球が爆発していく様子を見ていたら、いつの間にか涙が…(T-T)
だけど、それは新しい星のはじまりでもあります。宇宙にバラまかれたチリが集まって、また子どもの星が生まれる。
最後には、地平線ごしに太陽が上り、ダイヤモンドリングのような光がさしそめる映像が映し出されます。あれは地球ではなく、星のカケラから生まれた新しい星なのかな?
宇宙の神秘にも惹かれ、感動しましたが、自分自身のことも思ったり…・地球よりもはるかに短い時間を生きるわたしたち…わたしの命は限られています。どれだけ医療が発達しても、いつかこの世から去るときがやってくる。だからこそ、できるだけ後悔なくいきたい。楽しく生きたいなあと思ったのでした。
わたしにとっては、「楽しく♪」が一番かなあ(;^_^
※宇宙の創生、生命のなりたちに興味はありますが、全然詳しくないので、いろいろ間違えて書いているかもしれません。間違いを発見した方は、コメントなどでお知らせくださいm(_ _)m
三春町に引っ越しましたが、また機会があれば「宇宙劇場」を鑑賞したいなあと考えております。
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