水辺のマインドフルネス…南川渓谷を歩く②(福島県郡山市)
前回の記事はコチラ↓
前回もちょこっと書きましたが、南川渓谷の魅力は「隠れ家的」な雰囲気。
南川が流れるのは市内の中心部。
周囲には住宅地や学校があり、近くを国道49号や国道4号が走っているため、車や人の往来も多い地域です。
しかし、住宅街や道路より2メートルほど低い位置を流れていること(場所によっては、もっと低い位置を流れています)、全体が樹木に覆われ、外からは川が見えないことが、「隠れ家」のような雰囲気を醸し出しています。
「市街地にありながら、手つかずの自然の中を歩いているかのような雰囲気を味わえる」のも魅力(もちろん、きちんと歩道があり、川辺も入念に整備されているため、トレッキングシューズなしでも歩けます。でも、後述しますが、長いのは出ました(;^_^)。苦手な方はお気をつけて!
「手つかず」な雰囲気に一役かっているのが、野鳥たちのさえずりです。
ちなみにお隣は「野鳥の森」のある「五百淵の森」。ウグイスや……私、野鳥の知識がまったくないので不明ですが、とにかくさまざまな野鳥の鳴き声が、水の流れる音が絶えまく続く緑の渓谷に響き渡り、ときどき「サーッ」と風が流れ、ザワザワと梢を揺らして。
天を見上げると、陽光に透ける新緑が幾重にも重なり合い、こちらも緑のハーモニーを奏で、その下には木漏れ日がゆらゆら、キラキラ。
ときどき、木々の梢が途絶えたところから日差しが地表に差し込み、地面に光の足跡を描いたり、緑の葉を白く光らせたり……(ああ、大安場のときと同じようなこと、書いてる……)
ところどころに配置された木のベンチに座り、ひとやすみして、ペットボトルのミネラルウォーターでのどをうるおし、目を閉じる。
水の音、風の音、野鳥のさえずりの合奏が緑の空間に響くのを感じながらマインドフルネス。自分の頭の中をからっぽにするのがマインドフルネスの目的なのだろうけど、私の頭の中ではおしゃべりが続く。
おしゃべりが止まらない! じゃあ、いっそのこと、意識を外に向けて、自然の音だけに耳を傾けてみたら?ということで、はじめたのが「水辺のマインドフルネス」でした。これ、私にはすごく合っていたようです。
川が流れる音が、疲労した脳細胞にやさしく触れる。
頬を撫でる風の指先、太陽の位置の変化を知らせる陽光の刺激。
そして、心を癒す野鳥たちの多彩で、ときにやかましくもあるさえずり。オーケストラのように、ステレオのように空間のあちこちからメロディーが聞こえ、そのたびに意識の方向を切り替えて…。
これまでは、空全体が見えるような場所で「水辺のマインドフルネス」をしてきましたが、南川渓谷の「隠れ家的」な雰囲気にも、とても癒されました。
散策中、数人の方とすれ違いざまにごあいさつ。
スカートに普通の靴で歩いてきた女性の方が、私を見て少し強張った表情で「あの…橋の下に蛇がいましたよ! お気をつけて」と教えてくれました。
ぎゃあああああ!
ご注意ありがとうございます!
ということで、ルート変更。急遽、置き石の上を渡って、対岸へ向かい、駐車場で一息ついて、今度は国道4号バイパス方面へ。
もうお一人、年輩の男性からは「カワセミ」が生息していることを教えていただきました。翡翠! それはぜひお会いしたいもの。
※南川渓谷を歩く③へと続きます。
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