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東大安田講堂前庭で感慨にふける・私の事
東大安田講堂、ここに来たのは、2度目
一度目は、息子と一緒
2023年秋
前庭のイチョウ並木が黄色く色づき始めたばかりの時
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目的は、講演会への参加
『子ども向け 戦争と平和を考える集い』
講師は、テレビでお馴染みの 小泉悠さんと渡邉英徳さん
息子と一緒に、最前列の真ん中辺に座って聴講
たまたまメールに入ってきた案内に応募し参加できた
いつもラッキー
不登校の息子は、気乗りしていなかったけど、
聴講後は、人が変わったようにスイッチが入った
「ママ、講演会、すごく良かった」 と受付に質問しに行ったり、
「無理だよ」という私に、「諦めるな」と一喝
本物に触れさせると 子どもはこうなる
別に東大じゃなくても
地域のあちらこちらに本物がたくさんいる
それは子どもが教えてくれる
そんな大人に出会うと、子どもの食らいつき方が違う
やる気が起きないのは、親子のせいだけじゃない
地域を支えている、人々を支えている
子どもの周りの大人
失敗しながら 問題を抱えながら
かっこ悪くて
へこたれない背中を示し
本物に向かっていこう
時に喧々諤々、
失敗問題大歓迎 三度の飯よりミーティング(BY べてる)
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さて、今回の2度目の安田講堂のこと
講演会テーマ「今の教育 これでいいのか」
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申し込みをしないまま東京へ向かい
14:00に現地に到着した
しかし 申し込み締切の14:30には間に合わなかった
それでもよかった
ここまで来たこと自体が十分だった
最近は 講演会に参加しても 内容を頭に詰め込むことよりも
ただその場の空気を感じること
それでいい それがいい
現実との大きなギャップ――
「自分の足元を見なさい。」
誰かにそう言われた記憶が
心に刺さったまま離れない
正直に言うと
申し込みを忘れたわけではない
申し込めなかった この気持ちのままでは
それでも ここまで来た
登壇者に関心は薄い
それなのに 少しだけ後悔した
いちかばちか
外のスタッフに「当日参加はできますか?」と尋ねてみた
当然ながら無理に決まっていた
自分から申し込まなかったくせして
そんな奇妙な行動をとる自分が可笑しくて 思わず笑った
そうやって 自分を面白がりながら時間を過ごした
構内の公園では 子どもたちの元気な声が響き渡る
その笑い声は
森の中の小鳥のさえずりのようで
心地よく 私の気持ちを軽くしてくれた
講演会が始まったら 安田講堂とポルシェを撮影して帰ろう
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ベンチに腰掛け 静かに考えた
そして、来た理由が少しずつわかってきた
主催する側の気持ち
ずっと応援してくれる人は 必要で大切な人
だから 私はここに来たのだと思う
そのことに気づいた瞬間 胸の奥が温かくなった
推し活とは 志 想い 愛 希望 夢 そして 親心のようなもの
主催者の勇姿をドキドキしながら見つめる
いつもより力が入っていることは 一目でわかる
無事に終わったら グッジョブのサインを送り
笑顔を届けたくなる
そんな心持ち
私もそうしよう
私を応援してくれる人を 大切に
実物のポルシェの登場があまりに面白くて 心の底から笑えた
一代目のポルシェを誘導する場面に出くわした
その演出はとても粋で 見事
さすが と思わず唸る
素敵でしたよ
粋――
それこそが 最高のエンターテイメントなのかもしれない
そんなことを、安田講堂前庭のベンチに座って
思ったのでした
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ということで、今回の講演報告はできませんです
最後までお付き合いくださりありがとうございます
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