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「ねるねるねるね」の化学
「ねるねるねるね」
何ともいえない響きですねぇ。
30年以上も続くロングセラー商品。魔女の出て来るCMで御馴染みの「ねるねるねるね」
粉末を混ぜて練ると色が変わり、粘性が出て来る不思議なお菓子。
一体どんな原理なんでしょうか?
早速作ってみましょう!
販売元はクラシエフーズ。何度か社名が変わっていますが、一貫して同じ企業が製造・販売しています。
まず、1番の粉をトレイに入れ、付属のカップに入れた水を加えて混ぜると青くなります。
この粉にはデンプンとアントシアニンという物質が入っています。
アントシアニンは紫キャベツやイチゴ、ナスなどに入っているポリフェノールの一種です。
次に、2番の粉を入れて混ぜます。
すると、色が紫に変わり、細かい泡が発生します。
練れば練るほど粘りが出てきます。
二番目の粉にはクエン酸が入っているため、アルカリ性→酸性と変化し、アントシアニンの色が青から紫に変わります。
さらに、重曹(炭酸水素ナトリウム)が入っているので酸性水溶液中で二酸化炭素を発生し、ペーストを発泡させます。
そしてもう一つ。増粘剤として、キサンタンガムという多糖類が入っています(もしくは、キサンタンガムと同じ性質の多糖類)。
キサンタンガムはソースなどの増粘剤としてよく使用されます。
「ねるねるねるね」の粘りを出しているんです。
また、卵白粉末も入っていて、増粘と泡立ちを良くすることに貢献していると考えられます。
決して怪しいものが使われているわけではないんですね。
味のほうは......
「うまい!テーレッテレー!」笑
正直に言うと独特の味がするので、人によっては美味しく感じないかもしれません(^^;
作ってみて感じるのは、増粘剤と重曹、水などの量を食べやすいように、そして子供たちが練る感触を楽しめるように上手く調整しているということです。重曹を入れずに増粘剤の量を増やせば、おそらく流動性を失ってゲルに近い状態になると思います。
ちなみに、クラシエフーズさんは少しずつ味やパッケージを変え、その時代の子供たちに受け入れられるように工夫しているそうです。
30年を越えるロングセラーには様々な工夫があるんでしょうね。
あの魔女のCMはとても印象的で、一度見ると忘れられません。
子供の頃、夢中になって作って食べたのが懐かしいです。
スーパーやドラッグストアなどで販売されていますが、Amazonでは10個入りで取り扱われています。
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