![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65077594/rectangle_large_type_2_a2d01e4805889eb44db2e9331abbafa4.png?width=1200)
ゲルと乾燥
ゲルは高分子鎖でできた網目構造の中に、水などの溶媒を含んでいます。
乾燥して溶媒がなくなると、ゲルの物性は大きく変化します。
溶媒を失うとゲルとしての特徴を失ってしまうんです。
*一部の特殊なゲルを除く
常に水などの溶媒に接していれば乾燥を防止できます。
しかし、そうでないケースはとても多く、ゲルは空気中で少しずつ乾燥していきます。
特に、生き物にとっては死活問題です。
ほとんどの生物は水とタンパク質のハイドロゲルでできています。
水分の20%近くが失われるだけで、生命を維持することは出来なくなります。
ハイドロゲルが水分の一部を失うと、本来の機能を発揮できなくなるんです。
そのため、乾燥し難い・乾燥しても元に戻るゲルを研究開発するのは重要なことです。
と言っても、これはかなり難しいテーマです。一度乾燥すれば、ゲルの網目構造は大きく変化し、元に戻らなくなります。
では、どうすれば良いんでしょうか?
ここから先は
2,857字
/
4画像
この記事のみ
¥
300
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。