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ゲルと生命の謎④ ~体内の化学反応を司る、酵素のメカニズム~
生物の体内では常に化学反応が起きています。
代表的なのは、タンパク質の合成ですね。
しかし、材料となるアミノ酸だけでは合成できません。
媒体となる水はもちろん必要ですが、他にも必要なものがあります。
それが酵素です。
酵素は、化学反応の触媒として働きます。
触媒とは、それそのものは変化せず、化学反応の方向を決める物質のことです。
以下の図のように、反応に必要なエネルギーを下げ、化学反応を促進します。
![](https://assets.st-note.com/img/1646488529615-YbMu3fU4dx.jpg?width=1200)
目の前に大きな山があると、登るのに大きなエネルギーを必要とし、簡単には登れません。
しかし、その山が低くなれば、少ないエネルギーかつ短時間で登ることができます。
生体反応の不思議
多くの化学反応は、強い酸性やアルカリ性の溶液で、しかも加熱して行います(100℃以上で反応させることも多いです)。
ある程度強い条件にしないと反応は進みません。
でも、私たち人間含め、生物の体内は強い酸性やアルカリ性ではありません。温度も25~38℃くらいです。
*胃は強い酸性ですが、そのくらいです。
こんな穏やかな条件で様々な化学反応を短時間で行っているのは、とても不思議なことです。
普段、化学合成を行っている方は特に不思議に感じるのではないでしょうか。
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