![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173782559/rectangle_large_type_2_495dae7cd2a2b5f8a06b3f9c1100c9fe.jpeg?width=1200)
ソフトロボティクスについて考える①
ソフトロボティクスとは?
読んで字のごとくですが、やわらかいロボット工学と僕は呼んでいます。
ソフトロボティクスは様々な分野の交わる分野です。
材料工学、メカニクス、生物学etc.
やり方や応用する方向によっては、医学や化学(高分子化学、有機合成化学など)も出てきます。
僕がやっているのは化学的なアプローチです。
以下の動画はその一つです(動きはゆっくりなので、50倍速にしています)。
温度応答性ゲルを使い、アメーバやタコのように動くゲルを考えています。
2025年内には実現させたいです。
モーターなどを使わず、ハイドロゲルだけで作っているため、ソフトロボティクスの中でも変わったアプローチかもしれません。
ソフトロボティクスの起源は、1940年代にノーバート・ウィーナーが提唱したサイバネティクスと言われています。
サイバネティクスとは、「生き物や機械がどのように情報をやりとりして動くかを研究する学問」 です。ギリシャ語の「キベルネテス(kubernetes)=舵取り、制御する人」という言葉が元になっています。
サイバネティクスについて難しく言うと、以下のようになります。
サイバネティクス(英語: cybernetics)は、生物と機械における制御と通信を統一的に扱う理論体系です。人間と機械の相互関係を理解し、システム工学や機械工学などに応用されています
サイバネティクスでは「フィードバック」 という考え方がとても大切になります。具体的には、「結果をもとに次の動きを調整する」という考え方です。
例えば、エアコンの「温度変化をチェックし、自動で調整する」機能がそうです。
他には、「自転車に乗るとき、体が傾いたらバランスを取ること」もフィードバックです。
それでは、サイバネティクスの応用例を挙げてみます。
🤖 ① ロボットや人工知能
ロボットは、センサーで周りの情報を集め、それに応じて動きます。
AIもデータを学習しながら、どんどん賢くなります。
🧠 ② 人間の体と機械の融合(バイオサイバネティクス)
義手や義足を動かす技術。
脳の信号をキャッチして、ロボットアームを動かす。
🌍 ③ 環境や社会のシステム
交通システム(信号機や渋滞予測)
経済の動きを調べて、未来を予測するシステム
こうしてみると、サイバネティクスは現代社会に深く根付いているのが分かりますね。
そして、人の体と機械の融合(バイオサイバネティクス)には、ソフトロボティクスが必要になってきます。
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。