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深海の熱水噴出口(hydrothermal vent)は、海底でプレートの裂け目や火山活動の影響で高温の水が噴き出している場所です。主にプレートの境界付近や海底山脈に見られます。熱水噴出口は科学的にも非常に興味深い環境で、生命の起源や極限環境での生命の適応についての研究対象となっています。 熱水噴出口の仕組み 1.発生メカニズム: 海水が地殻の隙間を通って地下深くに浸透。 地下のマグマによって加熱され、温度が300〜400°Cに達する。 高温高圧下の海水は岩石中の金属や鉱
アメーバは30億年以上前から存在する原生生物です。今回はアメーバについて詳しく見てます。 アメーバ(amoeba, ameba, amœba)は、単細胞の原生生物で、分類学的にはアメーボゾア(Amoebozoa)というグループに属します。 形態と運動 アメーバは一定の形を持たず、柔軟な細胞膜を持つため、形を変えながら移動します。この移動方法は「偽足(ぎそく)」と呼ばれる一時的な細胞突起を作ることで行います。 偽足(仮足とも呼ぶ)は以下の役割を果たします: ●移動: 偽
多糖類(たとうるい)は、たくさんの糖(単糖分子)が結合して出来ている高分子です。 コンニャクや寒天、セルロース(加工されたものの代表例が紙です)のように、日常的に目にする機会の多い、馴染み深い物質です。 食べ物や化粧品など、様々なものに使われています。 そして、多糖類は生物の構造と機能において重要な役割を果たしています。 今回は、多糖類の特徴、分類、機能について詳しく解説します。
太陽から程よい距離にあり、水と光と有機物が存在した。 地球が今の位置から少しずれているだけで、生命は生まれなかった可能性があります。 そもそも、地球のもとになった石に含まれる元素が違っていたら、水が無かったら、生命は誕生しなかったかもしれません。 あるいは、私たちには想像もつかない特殊な生物が生まれていたかもしれません。 あるとき、海から陸上に上がった生物が登場し、巨大化していった。 そして、陸上を支配していた恐竜たちは、ある時、忽然と姿を消します。 隕石の衝突による大きな
先月で終了した連載「ゲルと生命の謎」 書いた後に気付いたこと、知ったこともあったので、深堀編(?)としてお話しします。 ①と付けたのは、今後も新たに分かったことを取り上げる可能性が高いからです(^^;) 今回は筋肉について、本編とは違った視点でお話しします。
私達の身体を健康に保つためには、細胞の新陳代謝が必要です。 それを自食作用(オートファジー)と呼びます。 文字通り、細胞が自分を食べているんです。 細胞内の部品を膜で取り囲み、元の材料に分解します。 例えば、タンパク質をアミノ酸に分解しているわけです。 分解されたものは、新たな材料として再利用されます。 自食作用(オートファジー)の模式図(https://medicalnote.jp/contents/170713-003-KG) 図のように、損傷したミトコンドリアなどの