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Gelate 研究ノート

趣味のゲル研究や化学のニュース・興味深い研究について、一歩踏み込んだ内容の記事をお届けします。基本は以下の3本です。 〇化学に関するニュース解説 〇連載:科学と歴史(不定期) 〇…
月に3本以上(最低3本)、化学と個人研究に関する月額マガジン専用記事を投稿します。 〇化学に関する…
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2025年1月の記事一覧

研究レポート 2025.01 〜蒟蒻ゲル化の謎に迫る〜

今月は蒟蒻のゲル化に関する重要な情報を知り、その謎解明に向け、一歩前進しました。 ゲルロボットの研究も少しずつ進んでいます。

¥300

シリコーンゴムとは?

シリコーンゴムは、その安全性の高さと耐熱・耐薬品性の高さから、様々な産業に使われ、日常生活にも広く浸透している材料です。 今回はシリコーンゴムについて詳しく説明します。 1. シリコーンゴムの歴史・20世紀初頭:フレデリック・キッピングがグリニャール試薬の研究過程でシリコーンを生成。 ・1934年: コーニング社が透明シリコーン樹脂を発明し特許を取得。 ・1940年: GE社で直接法開発により軍需産業で利用が拡大。 ・1943年: コーニング社とダウ・ケミカル社がダウ

¥100〜
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歴史と科学 Vol.21 〜曇りガラス〜

曇りガラス(くもりガラス)は、光を拡散させる効果を持つガラスで、プライバシーの保護や装飾目的で広く使用されています。 そして、化学実験に欠かせないものです。磨りガラス(すりガラス)の栓が無ければ成り立たない分野もあります。 今回は、そんな曇りガラスの歴史について解説します。 ※曇りガラスは不透明なガラスの総称で、曇りガラスには磨りガラスやフロストガラス、型板ガラスなどがあります。 曇りガラスの起源と発展ガラスの発明: 紀元前3000年頃の古代メソポタミアやエジプトで最初の

¥100〜
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温度応答性ゲルの用途を考える③ ~廃熱利用~

世の中の排熱(100℃以下)の多くは活用されていません。 そこで、今回は廃棄されている熱で温度応答性ゲルを活用できないか考えます。 エネルギーの再利用は持続可能社会という観点でとても重要です。 1. 廃熱を利用した温度応答性ゲルの原理 温度応答性ゲルは、特定の温度で物理的・化学的性質(体積変化や親水性・疎水性、色など)を変化させるため、廃熱(100℃以下)をトリガーとして利用することで、様々な機能を引き出すことができます。 廃熱の温度帯(50~100℃)に適したゲルの選

¥100〜
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