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昨年末、ゲル研究はやや停滞気味で、どうしようかと試行錯誤しながら色々考えていました。 しかし、1月と2月に思わぬ所からヒントを得、新しい方法を試しています。 やはり色んな事をやってみるのは大切ですよね。
研究と言っても、色々なケースがありますよね。 必ずしも、ゼロから1を作るものだけが研究とは限りません。 たとえば、既存の材料に新たな機能を付けるために試行錯誤するのも研究といえます。 既にある機能を向上させることも、研究です。 結果の分かっていることを確認するだけだと、研究にはなりません。 新規性があるかどうか、そこが重要ですよね。
自分の得意とする物事、良く知っている事でも、何も知らない人に分かるように説明するのは簡単ではないですよね。 誰もが知っている物に例えやすいと、説明のハードルは低くなります。 これが最先端の科学研究となると、途端に難しくなります。 僕が専門とするゲルはまだましな方で、寒天やプリン、蒟蒻やゲルインクなど、例えられるものが多いです。 それでも、特殊な機能を持つゲルだとハードルは上がります。 上手く説明できないと、自分はまだよく理解できていない事を思い知らされます。
今回は、ハイドロゲルのフィルムに関する研究成果を2本ご紹介します。 水を多く含んだハイドロゲルのフィルムは触り心地が良く、他に何も入れていなければ無色透明で、見た目にも綺麗です。 洗濯糊とホウ砂で作ったスライムを薄く伸ばしただけで、誰でも薄いハイドロゲルのフィルムを作ることができます。 薄く伸ばすにはホウ砂や水の量を上手く調整する必要がありますが、 上手く出来ると時間を忘れて触ってしまいます。
今更ですが、Midjourneyに絵を描かせてみました。 化学や化学者はどんな絵になるのか、Midjourneyの仕組み含め、生成された絵を見て色々と考えてみました。