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基礎研究なくして応用は無い。 どんな技術や材料も、地道な基礎研究が根底にあります。 元になった基礎研究を紐解くと、最初は何の役に立つかよく分からないものだったことが分かります。 電気、周波数、液晶、高分子etc. 現代の生活に欠かせないものの多くが、基礎研究の上に成り立っています。 学会の講演や議論の中で、基礎研究の大切さを改めて感じた月でした。
階層構造とはなんでしょうか? ファイルシステムの階層構造は分かり易いですね。 他にも、様々な階層構造があります。 なんとなくお分かり頂けたでしょうか? 今回お話しするのは、高分子の階層構造についてです。 高分子材料は、様々なスケールの構造から成り立っています。 大雑把に言うと、数ナノメートル → 数マイクロメートル → 数ミリメートルという具合に、小さなサイズの構造がより大きな構造を形作っています。 この階層構造は生物にも欠かすことのできないものです。
キノコ(茸)は特定の菌類の総称です。 具体的には、ある程度大きな子実体を持つ菌類です。 以下のシイタケのような感じですね。 子実体は胞子形成のために作られる構造体ですが、これが無いものはカビになります。 キノコの構造体は傘になっていますが、その正体は菌糸が集まったものなんです。 私たちがキノコと呼んでいる部分は、植物の果実や花にあたります。そこでは、植物の種子に相当する胞子が作られ、胞子が飛散することで子孫を残します。 キノコやカビは多細胞生物で、細胞の先端を伸ばして成長
光合成は優れたエネルギー獲得機能です。 しかし、光合成をやめた植物も存在します。 なぜ光合成をやめ、代わりにどうやってエネルギーを得ているのでしょうか? 光合成をやめたということは、日光を浴びなくても良いということです。 以下のオキナワソウは、キノコやカビの菌糸を根に取り込み、エネルギー源にしています(菌従属栄養植物または菌寄生植物と呼ばれています)。 このような菌従属栄養植物は、わずかな期間しか地上に出てこないため、発見は困難です。 写真で分かる通り、光合成を行わないの